メリービズ株式会社 代表取締役 工藤博樹が採用を自動化するために利用しているSaaS

メリービズ株式会社 代表取締役 工藤博樹が採用を自動化するために利用しているSaaS

記事更新日: 2021/02/15

執筆: 吉田杏佑

メリービズ株式会社 代表取締役社長

工藤 博樹

日本IBM グローバルプロジェクトのプロジェクトマネージャーを担当。 INSEAD MBA取得。経営戦略事務所にて大手企業向けに経営戦略をコンサルティング。Locondo.jp立ち上げ。スローガン新規事業パートナー、GREEグローバルアライアンス担当。
自身の苦労や周りの起業家の悩みから事務作業を楽にできるサービスを用意したいと考え、2011年7月にメリービズ株式会社を創業。2015年にFinTech協会を創業。

まず採用において一番初めに重要になるのは、候補者となんらかの形で接点を持つことです。
メリービズでは、マーケティングでSNSやwantedly、最近ではYouTubeを活用して、潜在的な層にアプローチしています。
 
そして、それらの潜在層からアプローチが来たタイミングで、各サービスのメッセージ機能を使ってやりとりをします。
そして実際にお互いのニーズがある程度マッチし、面接をしようというタイミングで初めてSaaSを使います。

1.you can book me

https://youcanbook.me/

you can book meは、オンラインスケジューリングサービスです。

このサービスは、自分のGoogleカレンダーと連携させることができるので、自分の空いているスケジュールを提案したり、ダブルブッキングをするなどの心配がありません。

このyou can book me特有の機能は、フォーム作成です。
例えば、「面接」「商談」などをプルダウン式で選ぶ項目をつけることで、面接なのか、商談なのか、それ以外の取引なのかをカレンダーを確認するだけで事前に把握できます。

また、予定を入れられる曜日や時間を指定できる機能も便利です。
例えば、毎週水曜日は予定が空いていても、面接入れないなどの設定ができます。
また時間に関しても、午後2時から午後9時までの時間のみ面接を入れるなど指定できます。
予約をする時間の幅に関しても私の場合は1時間に設定していますが、それ以外も選択できます。

ここまで利用して無料なのも非常に魅力的ですね。
有料にすれば、ワークフローや承認機能などを足すことができます

注意点としては、海外サービスであるため、日本の祝日に対応していません。そのため、休日だと思っていたのに面接予定が入ってしまったりします。
これを防ぐために私は年初め、全ての祝日に手作業で予定を入れています。

日程アポが取れたあと

日程が確定したあとは、YouTubeでの動画やメリービズの提供しているサービスの動画を送付し、事前に見ていただきます。
また、「採用説明資料」をSpeakerdeck(前はSlideshareを使っていました)で共有しています。これは実際に面接する貴重な時間を、我々の説明よりも候補者の方を知る時間に当てたい、という考えからです。また、会社の情報を公開することでより多くの方にメリービズを知ってもらう機会を増やしています。

次に実際に面接で利用しているSaaSです。

2.Whereby

https://whereby.com/user

Web面接では様々なサービスを利用した結果、Wherebyを利用しています。

Wherebyで便利な点は、URLをいちいち変更させずに送信できる点です。
他のサービスだと、毎回URLが変更されるのでミスが起こったりします。
これが一切起こらないのは、Wherebyの魅力です。

ブラウザですぐに始められるのも良いです。
アプリがあるサービスだと、インストールするかしないかなど、よくわからない表示が出てきて困る方が出てきます。
こういったことがなく、ブラウザだけで完結するのは良いです。

注意が必要なのは、Internet Explorerに対応していない点です。
技術的な問題でInternet Explorerで利用できないので、それ以外を利用する必要があります。

 

面接自動化について

弊社ではこのように、you can book meとwherebyを組み合わせることで、とても効率的に面接をこなしています。
多い日ですと、一日5件ほどの面接ができています。
それでも、「既にそこの予定は埋まってしまいました」などのやりとりもなく進められるのは、双方にとって非常にありがたいですね。

それぞれの会社に適した採用自動化するために

メリービズ株式会社 代表取締役社長

 

工藤博樹

採用を自動化するにしても、それぞれの会社でどこを大切にしたいかが変わってくるはずです。
 
例えば弊社なら、面接相手のことをより理解したいと考えています。
そのため、会社説明をできる限り自動化し、相手を深く知るための時間を多くとっています。
また、スケジューリングなどの重要度が低いフローは自動化しています。
 
つまりSaaSありきで考えるよりも、理想の採用プロセスに合うかを考えるべきです。
 
私たちはMustで解決したい課題と、Nice to haveを別に考えています。
まずはMustの方を完璧に解決しているかを判断し、プラスでNice to haveがあるサービスを導入しています。

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