SMS認証サービスは、ユーザーの携帯電話に認証コードを送信し、そのコードを入力することで本人確認を行う仕組みです。
SMS認証を活用すると、不正ログイン・フィッシング詐欺・アカウントのなりすましなど、さまざまな不正行為が防げます。
本記事では、無料で利用できるサービスを中心に、おすすめのSMS認証サービス9選を詳しく紹介します。
サービス導入前に知っておくべき基礎知識や選定ポイント、メリット、認証代行への注意点も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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このページの目次
SMS認証サービスとは、携帯電話のSMS(ショートメッセージサービス)を利用して、本人確認を行うサービスです。
携帯電話のSMSに数字の羅列を認証コードとして送信し、届いたコードをシステムに入力してもらうことで本人確認が完了します。
パスワードとは別の認証要素を追加することで、不正ログインなどを防止し、セキュリティを大幅に向上させることが可能です。
インターネットサービスの利用がますます増加するなか、フィッシング詐欺や不正ログインなどサイバー攻撃も非常に巧妙化しています。
SMS認証サービスは、セキュリティと利便性、コストパフォーマンスのバランスに優れていることから、今後も多くの企業で導入されていくでしょう。
ボットを使った大量インストールや、アカウントのなりすまし・乗っ取りなど、さまざまな不正行為を抑制するために広く活用されています。
SMS認証では、携帯電話に送信されたコードを入力する必要があるため、本人以外がアカウントを作成したり、乗っ取ったりすることが困難だからです。
SMS認証を活用することで、本人確認における確実性が向上します。
金融機関のサイトにログインする際にも、SMS認証が活用されています。
SMS認証では、毎回異なるコードを使用するため、たとえIDやパスワードが漏洩したとしても不正ログインの防止が可能です。
SMS認証サービスは、ワンタイムパスワードによる2段階認証も利用できるため、高額な不正取引被害も未然に防げます。
各種WEBサービスに新規登録する際、ユーザーの本人確認を行うために広く活用されています。
SMS認証は、電話番号とワンタイムパスワードの組み合わせで本人確認を行うため、高セキュリティな認証方法として有効です。
ほとんどの携帯電話でSMS認証の利用が可能で、ユーザーはすぐに認証コードを受け取り、再認証の手続きに進めます。
パスワードを第三者に知られる可能性が非常に低く、フィッシング詐欺の影響を受けにくいなど、より安全な再認証が可能です。
こうした利便性とセキュリティの両面が優れていることから、パスワードを忘れた際の再認証として、SMS認証が利用されています。
ツール名 | 利用料 | 無料トライアル | 国内直収接続 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
SMS HaNa | 要問合せ | あり (最大2ヵ月) |
◯ |
|
メディアSMS | 完全成功課金 | あり (期間は要問い合わせ) |
◯ |
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SMS Publisher | 要問合せ | あり (最大2ヵ月) |
◯ |
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KDDI Message Cast | 9.35円/1通〜 | あり (最大2ヵ月) |
◯ |
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絶対リーチ!SMS | 月額料金 + 従量課金 |
あり (期間は要問い合わせ) |
◯ |
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Cuenote Auth | 月額料金 + 従量課金 |
あり (期間は要問い合わせ) |
◯ |
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SMSLINK | 6円/1通〜 | なし | ◯ |
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SMS FourS | 月額1,000円〜(8円/1通〜) | あり (最大1ヵ月) |
◯ |
|
空電プッシュ | 要問合せ | なし | ◯ |
|
画像出典元:「SMS HaNa」公式HP
「SMS HaNa」は、1回の操作で最大5万通・660文字までの長文SMSが配信できる、SMS一斉送信サービスです。
国内4キャリア(NTTドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル)との直収接続で、高速かつ安定的なスムーズな配信と99%を超える高い到達率を実現。
会員登録時の2段階認証としてはもちろん、キャンペーン案内や予約のリマインダー、安否確認など、さまざまな用途に利用できます。
評価の高いポイント3つ★★★
▶初期費用:無料
▶月額利用料:要問い合わせ
画像出典元:「メディアSMS」公式HP
「メディアSMS」は、累計5,000社以上の導入社数と、国内配信数シェアNO.1の実績を誇る、法人向けのSMS送信サービスです。
SMS送信に便利な機能を豊富に搭載し、SMS認証では「認証専用API」と「認証DBサービス」の2種類が提供されています。
認証専用APIは、システム側でOTPを生成し携帯電話番号に送信するためのAPIで、認証DBサービスは、OTPの生成・照合・認証を一括管理できるサービスです。
どちらも効果的なSMS認証を実現するためのサービスで、企業のシステム環境やニーズに合わせて選べます。
評価の高いポイント3つ★★★
▶初期費用:0円
▶月額利用料:完全成功課金制(単価は要問い合わせ)
▶︎無料トライアル:最大2ヵ月
画像出典元:「SMS Publisher」公式HP
「SMS Publisher」は、高度なSMS送信がかんたんな操作で実現できる、業界最安値水準のSMS送信サービスです。
2段階認証による本人確認をはじめ、複数アカウント作成や不正アクセスの防止など、SMS認証に必要な機能を豊富に搭載。
国内一次キャリア直収設計により、業界トップレベルのセキュリティと、タイムラグの少ない安定的なSMS送信を実現しています。
評価の高いポイント3つ★★★
詳細については、お問い合わせが必要です。
▶︎無料トライアル:最大2ヶ月
画像出典元:「KDDI Message Cast」公式HP
「KDDI Message Cast」は、初期費用・月額費用0円で使えて長文メッセージも送信できる、KDDI株式会社が提供するSMS配信サービスです。
ワンタイムパスワードの送受信や、本人確認用のメッセージ配信など、SMS認証に必要な機能をすべて搭載。
最大660文字までの長文メッセージが送信できるほか、画像や動画、URLを含むリッチコンテンツの配信ができるのも特長です。
評価の高いポイント3つ★★★
▶初期費用:0円
▶月額利用料:従量課金/1通あたり9.35円(税込)~
▶︎無料トライアル:最大2ヵ月
画像出典元:「絶対リーチ!SMS」公式HP
「絶対リーチ!SMS」は、規模・業種問わず6,000社以上の導入実績を誇る、業界最大級の法人向けSMS送信サービスです。
認証から各種連絡・プロモーション・リマインド・督促・アンケートなど、SMS送信に関する機能がすべて揃っています。
認証では、ワンタイムパスワードの生成・送信・認証までを自動化することが可能で、より利便性と効率性の高いSMS認証が実現できるでしょう。
評価の高いポイント3つ★★★
▶︎初期費用:0円
▶︎月額利用料:要問い合わせ
▶︎従量料金:成功課金
画像出典元:「Cuenote Auth」公式HP
「Cuenote Auth」は、国内主要4キャリア直接接続で高品質なSMS配信を業界最安値水準で利用できる、法人向けSMS送信サービスです。
認証コードの生成・SMS/IVR(音声自動応答)による認証コードの通知・認証画面の表示・認証処理・認証結果の処理など、認証プロセスをワンストップで実行できます。
導入ガイドやサポート体制が充実しており、専門知識がなくてもAPI連携でセキュアな認証をすぐに実装できるのも特長です。
評価の高いポイント3つ★★★
▶初期費用:0円
▶月額利用料:月額料金および従量課金
画像出典元:「SMSLINK」公式HP
「SMSLINK」は、業界最安値水準の1通6円から利用できる、簡単操作でSMS配信が可能な法人向けSMS配信サービスです。
API連携機能によって、既存の顧客管理システムやアプリケーションと連携し、SMS送信の自動化が実現できます。
SMS認証(本人確認)はもちろん、予約リマインドや請求・督促の連絡・問い合わせ回答など、幅広い用途に活用することが可能です。
評価の高いポイント3つ★★★
▶初期費用:0円
▶月額利用料:0円
▶︎従量課金:1通あたり6円~
画像出典元:「SMS FourS」公式HP
「SMS FourS」は、国内主要4キャリアとの直接接続により、セキュアな環境のもと安定的な配信が継続的に行える、法人向けSMS配信サービスです。
システム開発不要で、2段階認証における認証コードの生成からSMS送信、認証結果の取得まで、API連携だけで実行可能。
個別送信・一括送信・予約送信・短縮URL、ブラックリスト(宛先除外)・長文対応など、法人利用に適した機能が充実しています。
評価の高いポイント3つ★★★
Standard | Pro | Enterprise | |
初期費用 | 0円 | ||
月額最低利用料 | 1,000円 (125通込) |
7,000円 (1,000通込) |
要問い合わせ |
SMS送信単価 | 8円 | 7円 | 5.8円〜 |
(税表記なし)
画像出典元:「空電プッシュ」公式HP
「空電プッシュ」は、国内SMS送信市場において、8年連続シェアNO.1を誇る、高品質で信頼性の高い法人向けSMS送信サービスです。
国内主要携帯4キャリアと直接接続しており、99.9%という高い到達率でOTP(ワンタイムパスワード)が届けられます。
自社開発のシステムにくわえ、データはすべてNTTグループの国内自社設備で管理・運用されているなど、強固なセキュリティ対策で利用も安心です。
評価の高いポイント3つ★★★
詳細については、お問い合わせが必要です。
通常のパスワードにくわえ、携帯電話に送信されるOTP(ワンタイムパスワード)を組み合わせることで、2要素認証が実現できます。
SMS認証は、認証コードがなければログインできないため、仮にパスワードが漏洩しても、不正ログインを防止することが可能です。
毎回異なる数字の羅列が使用されるSMS認証コードは、フィッシング詐欺やなりすましなどのリスク対策などにも期待できます。
パスワード・認証コードの両方を必要とするため、従来のパスワード認証よりもセキュリティ強化に有効です。
SMS認証は、専用の機器やソフトウェアを必要とせず、スマートフォンなど携帯電話さえあれば、誰でも利用することが可能です。
操作方法も、電話番号を入力した後、受信した認証コードを入力するだけで完了するなど、とてもシンプルで分かりやすい仕組みとなっています。
難しく面倒な操作がなく、スピーディーかつ確実な認証が行えるということは、ユーザー側にとっても大きなメリットといえるでしょう。
SMS認証サービスの多くは、API連携機能が搭載されており、既存システムへ簡単に取り込めるようになっています。
こうしたAPI連携によって、大規模なシステム改修や開発を行うことなく、短期間で導入することが可能です。
運用も、基本的に画面の指示に従って進めていけるので、SMS認証に関する専門知識がなくても迷うことなく運用できるでしょう。
使い捨てが可能な電話番号は、誰でも簡単に取得し、利用できます。
一度きりの使用が可能で、認証後の番号は無効になることから、一度しか利用しないサービスの一時的な会員登録に用いられることが多いです。
使い捨て番号は、SMS認証にもよく利用されています。
自身のプライバシーを守りたいという一般ユーザーが利用する一方で、不正アクセスなど悪意のあるユーザーによる不正利用の危険性もあるのです。
SMS認証を導入する際には、使い捨て番号を使ったSMS認証代行には注意しなければなりません。
悪意のあるSMS認証代行業者が使い捨て番号を不正に取得し、不正アクセスや情報漏洩などの被害につながる可能性があります。
不正行為により、深刻な被害が想定されてる場合は、SMS認証のほか、生体認証やトークン認証などの代替手段も検討するとよいでしょう。
SMS認証サービスには、大きくわけて「国内直収型」と「国際網型」の2種類があります。
国内直収サービスは、国内の携帯キャリアと直接接続しているため、海外経由のサービスに比べて到達率が高く、配信速度も安定しているのが特長です。
ユーザーに対し、SMS認証コードを遅延なく確実に届けるためにも、国内直収サービスを選ぶとよいでしょう。
SMS認証は、アカウント乗っ取りなどの不正アクセスを防ぐ重要なセキュリティ強化の一貫として利用されます。
そのため、SMS認証サービスを選ぶ際には、送信サービス側のセキュリティ体制もチェックすることが重要です。
判断のポイントとしては、大手企業・金融機関・公官庁などの導入実績を目安とするとよいでしょう。
高い水準のセキュリティ対策が求められる業種の導入実績が豊富な場合、セキュリティが高く安心して利用できるサービスであると判断できます。
SMS認証サービスにAPI連携機能がない場合、システムとの連携作業を手動で行う必要があるため、開発や運用コストが大幅に増加します。
認証コードの発行や検証など認証プロセスが自動化できず、業務効率の低下につながる可能性もあるでしょう。
既存システムと別々に運用しなければならないため、システム改修やアップデート時など、メンテナンスの手間も増えてしまいます。
SMS認証サービスを選ぶ際には、API連携機能の有無はもちろん、システム連携のしやすさなども確認するとよいでしょう。
SMS認証を導入することで本人確認を強化し、アカウント乗っ取りや不正アクセスなどのリスクを低減できます。
本記事で紹介した9選は、それぞれ独自の特長を持ち、初めて導入する企業から、既存の認証システムを見直したい企業まで、ニーズに合わせた選択が可能です。
ぜひ、自社に合ったSMS認証サービスを選定し、安心・安全な環境を構築してください。
画像出典元:O-dan