JavaScriptでチャットボットを作る場合は、オープンソースのフレームワークやライブラリを利用するとスムーズです。
中でも「BotUI」は、チャット形式のUIを簡単に実装できるとして多くのユーザーに利用されています。
本記事では、JavaScriptでチャットボットを作る方法やBotUIについてまとめました。
簡単に本格的なチャットボットを作成できるツールもご紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。
JavaScriptはWeb開発の中核を担うプログラミング言語として、さまざまなツールやアプリの開発に利用されています。
JavaScriptがチャットボット開発に適しているといわれる理由を見ていきましょう。
JavaScriptは、Webサイトにさまざまな動きを実装できるスクリプト言語です。
動作はブラウザ上で直接実行されるため、開発において特別な環境を構築する必要がありません。
ユーザーは特殊なプラグインや特別なソフトをインストールすることなく、Webサイトに動的な機能を実装できます。
JavaScriptは基本的にクライアントサイドのプログラミング言語ですが、近年はサーバーサイド開発にも幅広く利用されています。
「Node.js」などのプラットフォームを利用することで、JavaScriptでもサーバーで動くチャットボットの作成が可能です。
またインタプリタ言語であるJavaScriptは、プログラムを機械語に翻訳(コンパイル)する必要がありません。
チャットボット開発では、「エラー箇所を特定しやすい」「異なるOSでも動作できる」「修正後の実行確認がスムーズ」などのメリットもあります。
JavaScriptでチャットボットを開発すると、ユーザーの入力処理やメッセージの送受信に関する動作を実装できます。
JavaScriptは、Ajax通信(非同期通信)に対応しているのも見逃せないポイントです。
Ajax通信とは、特定の処理の終了を待たず、次の処理に進める機能を指します。
チャットボット開発に利用すると、「リアルタイムでメッセージを送受信する」「ユーザーの発話内容にもとづき、サーバーから非同期でデータを取得する」などを実現可能です。
JavaScriptでのチャットボット開発におすすめといわれるのがBotUIです。
どのようなものなのか、詳しく見ていきましょう。
BotUIは、チャットボット開発のためのJavaScriptライブラリの1つです。
チャットボット開発に必要なファイルが無償で提供されており、誰でも自由に利用できます。
BotUIの魅力は、テーマやスタイルの自由度が高いこと。
YouTube動画やGIFアイコンの埋め込みにも対応しており、ユーザーの好みや個性を反映させたチャットボットを開発できます。
BotUIでチャットボットを開発した後は、コードをWebサイトに埋め込むだけです。
「シンプルで使い勝手のよいシナリオ型のチャットボットが欲しい」という場合は、BotUIのみで対応できます。
BotUIはVue.jsのフレームワークで作られています。
チャットボットの作成に当たっては、「Vue.js」ファイルと「BotUI」関連のファイル(JS ファイル・ CSSファイル)を読み込んでください。
入手先は、以下の3つがあります。
必要なファイルのインストールが終わったらHTMLファイルを作成し、JavaScriptでコーディングしていきます。
なおBotUIは、Promiseとthen()のメソッドチェーンを連ねていくシンプルな構造になっています。
上記3つの要素さえ理解しておけば、チャットボットの作成はスムーズです。
ここからは、JavaScriptでチャットボットを作る手順をご紹介します。
開発工程だけでなく、目的の整理やユーザー層の明確化といった要件を定義する段階から順に見ていきましょう。
チャットボットの目的設定は、開発のミスマッチを防ぐ上で必須です。
チャットボット開発の目的には、以下のものがあります。
チャットボット開発の目的を事前に明確化することで、「必要な機能が実装されていなかった」「ユーザーとの相性が悪かった」などのリスクを低減できます。
チャットボットのユーザーを想定する際、明確化したいのは以下のポイントです。
ユーザーの年齢層は、チャットボットの言葉づかい・表現を考えるうえで重要です。
またユーザーの属性が分からないと、「チャットボットにどのような機能を付加するか」「どのような情報を提供するか」を判断できません。
ビジネスパーソンなのか、学生なのか、主婦なのか……、ユーザーをリアルに設定することで、チャットボットで提供すべき情報・必要な対応が見えてきます。
このほか必ず考慮したいのは、ユーザーのデジタルリテラシーや知識レベルです。
ユーザー属性を「デジタルツールに慣れていない人」とするなら、簡単な設問に答えるのみで回答にたどり着けるようにする必要があります。
一方デジタルリテラシーの高い人は、面倒な手順を好みません。
必要な情報に直接リーチできるフリーワード検索機能が好まれやすい傾向です。
ユーザーの姿をいかに具体的に設定できるかで、チャットボットの機能精度・対応精度が変わります。
チャットボットは、自然な会話でユーザーに必要な情報を提供するためのツールです。
想定されるユーザーからの質問パターンを洗い出し、全てに対応できる会話パターンを用意しておかなければなりません。
会話パターンの洗い出しでは、以下のような方法があります。
チャットボットの会話精度を高めるなら、全ての方法を組み合わせるのがおすすめです。
同業他社のチャットボットなども参考にし、なるべくたくさんの会話パターンを洗い出してみてください。
チャットボットのデザインや会話パターンが決まったら、開発工程に入ります。
手順は以下のとおりです。
HTMLファイルは、チャットボットの「骨格」を作るためのファイルです。
HTMLファイルに記述することで、チャットボットの構造やレイアウトのベースを形成できます。
JavaScriptファイルは、チャットボットの動作を記述するファイルです。
JavaScriptファイルに記述することで、ユーザーがボタンをクリックしたときの動作・質問を入力したときの動作などを実装できます。
なおJavaScriptはインタプリタ言語であるため、特別な準備やコンパイルは不要です。
プレーンなテキストを記述して読み込ませるだけで、プログラムは自動的に実行されます。
CSSは、チャットボットのデザインを記述するためのプログラミング言語です。
チャットボットの背景・色といった、見た目の要素を決定する際に利用します。
CSSを追加するときの注意点は、ユーザー目線での見やすさ・使いやすさを意識すること。
どのようなデザイン・レイアウトを実装するかで、チャットボットの視認性は大きく変わります。
「テキストの文字間隔」「段組み」「画像の位置」などは、慎重に決定してください。
コーディングが終わったら、チャットボットの動作確認を行いましょう。
チェックすべきポイントは以下のとおりです。
Web開発に使われるJavaScriptには、さまざまなテストフレームワーク・ライブラリがあります。
チャットボットをWebサイトに埋め込む前に、活用してみてください。
テストの結果問題がないと判断できたら、チャットボットを公開します。
ただしチャットボットは、公開して終わりではありません。
公開後も定期的に効果検証をし、修正・調整を加えていきましょう。
チャットボットの修正・調整をしないまま運用を続けると、ユーザーニーズと乖離していく可能性があります。
チャットボットの対応精度・返答精度が低下すれば、問い合わせの効率化・顧客対応の改善・個客満足度の向上といった目標をクリアするのは困難です。
JavaScriptでのチャットボット開発は自由度が高いものの、高度なプログラミングスキルが必須です。
自社にリソースやノウハウがない場合は、ツールの活用も検討してみてください。
ここからは、カスタマイズ性に優れた簡単・便利なチャットボットツールをご紹介します。
画像出典元:「チャットディーラーAI」公式HP
チャットディーラーAIは、社内対応に特化したAIチャットボットツールです。
1契約で5ドメインに設置でき複数部署での利用が可能なため、全社的なバックオフィス業務の効率化・労働生産性の向上を実現できます。
搭載しているテンプレートは400種類以上あり、AIは学習済みのものが提供される仕組みです。
事前のAI学習が不要なことから、チャットディーラーAIの導入までの期間は通常のAI型チャットボットに比べ約1/2。
導入にかかるコスト負担も少なく、スモールスタートでチャットボット運用を始めたい企業におすすめです。
チャットディーラーAIの導入・運用には、初期費用と月額料金が必要となります。
金額の詳細については、問い合わせが必要です。
画像出典元:「sinclo」公式HP
sincloは、顧客ニーズに合わせたWeb接客を実施できるチャットボットツールです。
Webサイトへの実装は「タグを1行追加するだけ」と簡単なため、Webサイト埋め込みのためのコーディング知識はいりません。
sincloの特徴は、直感的に扱えるシンプルなUIや機能を搭載していること。
トリガー設定からシナリオ設定まで、コーディングは不要です。
ツールに不慣れな人・複雑な設定が苦手な人でも、状況やニーズにマッチしたチャットボットの設置・運用が可能です。
プラン名 | コスト重視プラン | 成果重視プラン |
料金 | 10,000円~/月 | 30,000円~/月 |
(税表示なし)
sincloの料金プランは、月々10,000円の「コスト重視プラン」、月々30,000円の「成果重視プラン」があります。
シンプルな機能で試してみたい場合はコスト重視プラン、充実した機能で成果を挙げたい場合は成果重視プランを選択しましょう。
なおいずれのプランも、14日の無料トライアルを利用できます。
JavaScriptは、Webサイトに動きを実装できるプログラミング言語です。
Web開発では中核的なプログラミング言語の1つに数えられ、チャットボット用のフレームワークやライブラリは充実しています。
JavaScriptでシンプルなシナリオチャットボットを開発したい場合は、このたび紹介したBotUIがおすすめです。
ただしJavaScriptでのチャットボット開発は、時間とコーディングスキルが必須です。
開発にかかる負担が大きいと判断される場合は、ノーコードで高精度なチャットボットを作成できるツールの利用も検討してみてはいかがでしょうか。
画像出典元:O-DAN
ECサイトのチャットボット、他社はどう活用してる?導入事例やメリットを解説!
問い合わせ対応を自動化して業務効率化を!おすすめツールで課題を解決しよう
チャットボット成功の秘訣はUIデザイン!設計・改善ポイントまで解説
チャットボットの埋め込みって何?WebページやSNSへの埋め込み方法や効果的な運用ポイントも解説
チャットボットでInstagramの効果を最大限に!無料プランツール・企業の成功事例も紹介
チャットボットはいらない!?役に立たないと感じる原因と改善策を解説
チャットボット導入に必要な費用は?種類別に解説・おすすめツールも
【無料でできる】Teamsでのチャットボットの作り方!活用事例や外部おすすめツールまで紹介
【無料ツール紹介あり】AI型チャットボットとは?作り方やシナリオ型との違いまでわかりやすく解説
【総務省も推奨】自治体におけるチャットボットの導入事例!メリット・活用するコツを紹介
チャットシステム
FAQシステム
オンライン秘書
オンラインアシスタント
Web接客
コールセンターシステム
CTIシステム
プッシュ通知サービス
ポップアップツール
ヘルプデスクツール
コールセンターアウトソーシング
カスタマーサクセスツール
カスタマーサポートツール
無料チャットボット
コールセンター向けチャットボット
AIチャットボット
インシデント管理ツール
ボイスボット
CXツール
オートコールシステム
IVR(自動音声応答システム)
ビジュアルIVR
InstagramDM自動返信ツール
顧客満足度調査に役立つツール
ChatGPT 連携(搭載)チャットボット
遠隔サポートツールサービス
IVR決済サービス
AI電話自動応答サービス
セルフチェックインシステム
ホテル向けPBX
ヘルプデスク代行サービス
電子契約サービス