ここ最近、目まぐるしい発展を遂げているAI技術。
中でも、画像生成AIは急速な成長を遂げており、幅広い分野で活用され、さらなる進化も期待されています。
プロンプトや画像などを入力することで、AIが自動でさまざまな種類やスタイルの画像を生成するため、WebやSNS、広告のほか、ゲームや医療診断などにも活用されています。
本記事では、画像生成AIサービスについて、活用事例やサービスの特徴、導入のメリット、サービスの比較ポイントなどについて、詳しく解説していきます。
このページの目次
画像生成AIとは、入力したテキストやデータから、AIを利用して自動で画像を生成する技術のことを言います。
既存の画像データを入力して学習することにより、それらの特徴やパターン、スタイルを抽出して、全く新しい画像を生成することが可能です。
画像生成AIは、デザインや芸術表現、画像合成・画像修復、ゲーム開発、仮想現実、医療診断など、幅広く活用されています。
ここで、具体的な活用事例についてご紹介します。
画像生成AIは、Webデザインにおいて効果的に利用されています。
レイアウト作成やオリジナルのイラスト作成が可能となるからです。
最近では画像編集、ロゴ制作などにも活用されていて、Webデザイナーを補助するツールとして利用されています。
今後は、テキスト入力だけで完璧なデザインの作成ができるものと大きな期待が寄せられています。
インテリアデザインの分野においても、画像生成AIが活用されています。
部屋の写真をアップロードするだけでAIが自動的にインテリアの提案をするツールや、画像の奥行きを推測できるツールもあり、顧客の好みに応じた画像生成が可能です。
異なるスタイルやよりリアルなインテリアのデザインの生成も可能であり、今後も活用の幅が広がると期待されています。
漫画制作においても、画像生成AIが利用されています。
AIにラフ画データを入力して画像生成するなど、補助的な役割として活用されていますが、イラストのタッチや雰囲気など、いくつかの選択肢を提示するツールや、自動で加筆や着色まで可能なツールもあります。
2023年3月には、画像生成AIツール「Midjourney」を駆使して描かれたフルカラーコミック『サイバーパンク桃太郎』(著者:Rootport)が新潮社から出版され、大きな注目を集めました。
(税表記なし)
画像出典元:「Stable Diffusion」公式HP
Stable Diffusionは、高品質でリアルな画像生成に特化したAIサービスです。
オープンソース化されていて、潜在拡散モデルというアルゴリズムを使用しています。
生成する画像のスタイルを選択し、テキストから画像を生成できるようになっていて、汎用性に優れたツールとしても人気があります。
全ての機能が無料で利用可能です。
画像出典元:「DALL-E2」公式HP
OpenAIが提供するDALL-E2は、自然言語による記述からリアルな画像・アートを作成できるAIツールです。
高度なAI技術を活用して4倍高解像度の画像生成ができます。
コンセプト・属性・スタイルを組み合わせて、細部にこだわった指示ができるようになっています。
初回登録時に50クレジットが無料で付与され、それ以降の利用には15ドル/115クレジットかかります。
画像出典元:「Midjourney」公式HP
Midjourneyは、Discordを介して、Webブラウザまたはアプリ上で、チャット形式で利用する画像生成AIサービスです。
チャット欄にプロンプトを入力するだけで、高精度な画像を自動生成するだけでなく、画像をアップロードして、異なるスタイルやエフェクトを適用し画像変換することもできます。
Discord上での利用は、他の利用者にも生成画像が表示されるため悪用されないように注意しましょう。
Midjourneyには、4つの料金プランがあります。
年払いにすると、月額利用料が20%割引になります。
Basic Plan | Standard Plan | Pro Plan | Mega Plan | |
月額利用料 | 10ドル | 30ドル | 60ドル | 120ドル |
Fast GPU | 3.3hr/月 | 15hr/月 | 30hr/月 | 60hr/ |
Relax GPU | - | 制限なし | 制限なし | 制限なし |
(税表記なし)
画像出典元:「Bing Image Creator」公式HP
Bing Image Creatorは、Microsoftが提供するBingの追加機能として利用可能な画像生成AIサービスです。
OpenAIが提供するDALL-E2を使用しているため、高性能・高品質の画質が生成できます。
Microsoftのアカウントがあれば簡単に利用可能で、Microsoft Edgeブラウザ、スマホアプリのいずれにも対応しています。
ただし、画像の商用利用は不可となっているため注意してください。
無料で利用可能です。
画像出典元:「canva text image」公式HP
Text to Imageは、グラフィックデザインツールCanvaのAI画像生成機能で、Canvaを導入すれば利用することができます。
生成した画像を、そのままSNSの投稿やプレゼンテーション、チラシなどに利用できるのが魅力の一つ。
日本語対応可能で、直感的な操作で利用できるようになっています。
Canvaを導入すれば付加機能として利用できます。
Canvaの料金プランは、利用状況に合わせて3つのプランを選択可能で、有料プランは年払いにすると16%お得です。
有料プランには、30日間の無料トライアルがあります。
Canva Free | Canva Pro | Canva for Team | |
Text to Image | 無料 | 無料 | 無料 |
月額利用料 | 無料 | 1,500円 | 3,000円 |
(税表記なし)
画像出典元:「Adobe Firefly」公式HP
Adobeが開発したAdobe Fireflyは、クリエイターのための生成AIとして提供されています。
現在はベータ版で利用できますが、将来的に「Adobe Creative Cloud」をはじめとしたAdobeのクラウドサービスに直接組み込まれる予定です。
著作権フリーの「Adobe Stock」の素材を用いて画像生成するため、知的財産権を侵害せずに商用利用できるようになっています。
現在はベータ版のみの提供であり、無料で利用可能です。
画像出典元:「NightCafe Creator」公式HP
NightCafe Creatorは、テキストプロンプトのみで画像生成するAIサービスです。
Stable Diffusion、DALL-E2、CLIP-Guided Diffusion、VQGAN+CLIP、Neural Style Transferなど、複数のアルゴリズムが利用可能。
AIアートコミュニティやチャットルームで、生成画像の共有やコラボレーションができるのも特徴の一つです。
毎日5クレジットがチャージされるため、無料で利用可能。
NightCafe PROにアップグレードすると、クレジット数に応じて4つの有料プランが設定されています。
4半期ごとの支払いにすると料金が20%割引されるほか、現在は期間限定で、新規加入者は初月に50%のボーナスクレジットを受け取れます。
有料プランの契約をせずに、クレジットパックを購入して利用することも可能です。
AI BEGINNER | AI HOBBYIST | AI ENTHUSIAST | AI ARTIST | |
月額利用料 | 5.99ドル | 9.99ドル | 19.99ドル | 49.99ドル |
クレジット料金/1クレジット | 0.06ドル | 0.05ドル | 0.04ドル | 0.036ドル |
クレジット数/月 | 100クレジット | 200クレジット | 500クレジット | 1400クレジット |
(税表記なし)
画像出典元:「Fotor」公式HP
Fotorは、Everimaging Science and Technology Co., Ltdが開発・運営する画像加工サービスで、AIツールの一つにAI画像生成機能があります。
テキストに生成したい画像について入力し、画角と、13種類のスタイルのうち一つを選択して使用することで、映画のキャラクターからデジタルアートまで、スタイリッシュな画像作成が可能です。
Fotorには、付加機能としてAI画像生成があります。
基本的な機能は無料で利用可能ですが、より多くの機能や素材を使いたい場合は有料プランをおすすめします。
以下の表は月払いの価格ですが、年払いにすると、プレミアムプランは62%、クレジットプランのサブスクリプションプランは70%の割引になります。
プレミアムプランには、無料トライアルがあるので、試してみてから導入を検討すると良いでしょう。
プレミアムプラン | クレジットプラン | ||||
Free | Fotor Pro | Fotor Pro+ | 従量制 | サブスクリプションプラン | |
AI画像生成 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
月額利用料 | 無料 | 999円 | 2,199円 | 2,660円〜 | 1,300円~ |
(税表記なし)
画像出典元:「Artbreeder」公式HP
Artbreederは、テキストから画像生成できるだけでなく、複数の画像を組み合わせて新しい画像を生成することができます。
Googleドライブと同期させることで、生成した画像のフォルダ管理が可能。
AIを活用した複数のツールを使用して、キャラクターやアートワークなど、これまでにない画像を作成できます。
Artbreederには、無料のプランを含めて4つの料金プランがあります。
年払いにすると、料金の20%が割引されます。
Free | Starter | Advanced | Champion | |
月額利用料 | 無料 | 8.99ドル | 18.99ドル | 38.99ドル |
クレジット数/月 | 10クレジット | 100クレジット | 275クレジット | 700クレジット |
(税表記なし)
画像出典元:「Visual ChatGPT」公式HP
Visual ChatGPTは、Microsoftの研究者グループが開発したシステムを介してChatGPTと さまざまなVisual Foundation Modelを組み合わせて利用し、チャット形式で画像生成が可能なAIサービスです。
公式サイトにアクセスし、プロンプトを入力して生成ボタンをクリックすれば、数秒で高画質の画像生成ができるため、使い勝手が良いのが魅力です。
現在は、ベータ版で提供されているため、無料で利用可能です。
画像出典元:「starryai」公式HP
AIアートジェネレーターアプリのstarryaiは、テキストにプロンプトを入力すると、言葉のイメージに沿った画像を生成してくれます。
Webブラウザ、スマホアプリでの使用が可能で、生成した画像の商用利用ができます。
イラストの生成よりも写真の生成に焦点を当てているため、リアル画像、抽象的画像、製品的画像など、異なるニーズにも対応が可能です。
無料での利用が可能で、利用開始当日から毎日5クレジット(画像25枚)が追加されます。
より多くのクレジットを利用したい場合は、有料プランとなりますが、詳細は問い合わせが必要です。
画像出典元:「Craiyon」公式HP
以前は「DALL・E mini」として知られていたCraiyonは、テキスト入力して画像生成するAIサービスです。
無料プランでも生成する画像枚数の制限がないものの、画像生成の速度低下、ウォーターマークがつくなど制限があるため、利用状況に合わせてプランを選ぶと良いでしょう。
シンプルで直感的な操作で利用できるため、知識や技術がない人にもおすすめです。
Craiyonには、無料プランと3つの有料プランがあります。
有料プランは、画像生成速度や機能面によって金額が異なり、年払いにすると料金が割引されます。
Free | Supporter | Professional | Enterprise | |
月額利用料 | 無料 | 6ドル | 24ドル | 要問合せ |
画像生成速度 | 60秒で 9枚の画像 |
45秒で 9枚の画像 |
15秒で 9枚の画像 |
要問合せ |
(税表記なし)
画像生成AIサービスを導入すると、従来よりも画像作成の時間と手間を大幅に削減できるため、作業の効率化に大いに役立ちます。
ゼロから画像を作ると数時間から数日かかるところ、画像生成AIを利用すれば、複数枚の高性能な画像を数分程度で高速作成することが可能です。
作業の効率化が実現すれば、他の作業や創作・制作に時間を割くこともできます。
画像生成AIサービスは、新しいアイデアの提供や幅広い創作活動にもつながります。
さまざまなイメージやスタイルにより生成された画像を活用することで、従来にはなかったデザイン要素や創作のヒントが生じて、よりクリエイティブに活動することも可能となるでしょう。
頭の中にあったイメージを具現化しやすくなり、短時間で新しいアイデアを数多く出すことができるため、ビジネスのみならずクリエイター活動の活性化にも期待が持てます。
画像生成AIサービスは、画像生成に必要なコストの大幅な削減にも効果を発揮します。
自社で画像作成ができず、新たにデザイナーを採用したり外注したりすると、それ相応の費用がかかります。
しかし、ツールを利用して画像を生成すれば、人件費も外注費もかけずに済みますし、作業工数の短縮にもつながるため、大きなメリットとなるでしょう。
各サービスが提供する生成画像の種類やスタイルは、必ず確認しておいてください。
画像やイラスト、3Dモデルなど、目的によって使用するAIが異なるため、どのような用途で画像生成するのか、しっかりと検討した上で導入するようにしましょう。
生成される画像の精度は、利用する側としてはしっかりと押さえておきたいところです。
ベータ版など開発中のものだと不完全な部分もあり、複雑な画像を生成する場合、精度が低下する可能性があります。
無料プランやトライアルがあるサービスを利用してみて、活用できるものを選ぶようにしましょう。
最近では、有料・無料を問わず、多くの画像生成AIサービスが提供されています。
無料で利用できるサービスの中には、利用制限がかかっているケースも多く、有料プランでも機能面や利用範囲によって金額が異なるものもあります。
自社でどのように利用するのか、予算面も含めてしっかりと検討しておきましょう。
ここ数年で大きく飛躍した画像生成AIは、まだまだ開発の余地がある分野であり、これからますます進化し続ける可能性があります。
今後、多くの人が利用することによって、さらに高品質の画像生成や利便性・サービスの向上が期待できることでしょう。
誰もが簡単に画像生成ができるようになるため、WebサイトやSNSへの活用のみならず、AIを身近に感じるためにも、ぜひ利用してみてください。
画像出典元:O-dan
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