エンジェル投資はエンジェルラウンドで受けない方が良い?メリット・デメリットを徹底解説

エンジェル投資はエンジェルラウンドで受けない方が良い?メリット・デメリットを徹底解説

記事更新日: 2023/08/26

執筆: 狐塚真子

起業を考えるとき、自己資金でカバー出来ない場合には資金調達を行う必要があります。

本記事ではその方法の1つ、エンジェル投資を受けるメリット・デメリットを紹介していきます。

エンジェル投資家とは

エンジェル投資家とは起業家に対して自分のお金を投資する個人投資家のことです。出資を受けたら、その代わりに、企業側は株式(転換社債含む)を提供することが一般的です。

実はGoogleやYahoo!、Facebook、Twitter、Appleなどの大手企業もエンジェル投資家からの資金提供を受けています。

起業時に銀行や金融機関などから資金調達を行おうとする場合、「事業がどれだけ成長する見込みがあるか」「継続的に返金できるか」ということを証明する必要があります。

そのため、事業の実績や目を引くような事業計画を証明することができなければ、融資は受けにくく、多額の資金を得ることは難しいです。また公的融資ならば融資を受けられる可能性は上がりますが、審査に時間がかかってしまいます。

しかし、エンジェル投資家の目に留まるような情熱と事業計画があれば、起業時の不安定な状態でも出資を受けることが出来ます

 

エンジェル投資のメリットは?

人脈を生かしたビジネス面でのバックアップ

エンジェル投資家は先輩起業家であることが多いです。次世代の起業家のためにビジネス面でも支援を行ってくれる投資家もいます。

ビジネスでの困難を乗り越えてきた経験を生かしたアドバイスがもらえるのは大きなメリットといえます。

例えば、ビジネス的な知見やノウハウを持つ方がいれば、創業期の悩みや問題点などを解決するためにも多方面から貴重なアドバイスをくれるはずです。営業のチャネルなどを紹介してもらえたりもします。

自社事業に巻き込みたい方や、その業界での一流のビジネスプレイヤーなどに積極的に関わってもらうための手段として投資を受けると考えることもできます。

強力な助っ人で固められたベンチャー企業の成長スピードはとても早いです。目先のお金を集めることも大切ですが、投資家からバックアップしてもらえるという事はとても大きなメリットといえます。

返済不要である

銀行などの金融機関から借入を行う場合は、必ず返済をしなければなりません。借入の場合には金利が発生するので、そのリスクも考慮しないと、返済が滞ってしまったり、金融機関の信頼を失って今後借入ができなくなってしまうという事態も起こりかねません。

しかし、エンジェル投資家から出資形式で投資を受ける場合には、資金の返済も金利が発生することもないので安心して資金を運用することができます。融資に比べて経営者個人のリスクは小さいですし、経営者は利益を出すことだけに尽力することができるというわけです。

返済不要のお金は世の中に殆どありません。事業を評価され、出資を受けられるということはとても恵まれたことです。そのチャンスを十分に生かせるよう、出資を受けた起業家は全力で事業に取り組みましょう。

リスクをとってくれる

ベンチャーキャピタルから投資を受ける場合は、長期間のプロセスを経て投資先を選定するので、資金を得るまでに時間がかかります。

その点、エンジェル投資の場合は個人に意思決定が委ねられているため短期間で資金調達が可能です。創業時の企業であっても資金調達が早く行えることは大きなメリットであるといえます。



エンジェル投資のデメリットは?

支援は短期、かつ扱う額が小さい

出資金額が大きい金融機関やベンチャーキャピタルに比べて、エンジェル投資家が扱う金額は500万円〜2,000万円程度と少額です。

かつ資金を提供してくれるのは初期段階だけという場合が多いので、長期的に資金が必要な場合はエンジェル1名だけの資金では足りないことも。

この場合は、複数のエンジェル投資家を募って共同出資を持ちかけたり、経営が順調になった時点で、ベンチャーキャピタルや金融機関の出資を受けることが一般的です。

株主として会社に関与してくる場合がある

投資家が起業家へ出資する場合、ほとんどの投資家は「投資契約書の締結」を求めます。このとき株式を渡しすぎてしまい、経営権を出資者に取られてしまうこともあります。

実際に悪どい投資家が金融知識の少ない若手起業家に出資をもちかけ、大半の株式を渡してしまうということも起きています。

会社の経営権は特殊な株式を発行していない限りは出資比率で決まっています。

例えば、経営者と投資家の出資比率がそれぞれ90%と10%になった場合、会社法上は会社の90%は経営者のもので10%はその投資家のものになります。つまり、額によっては 経営者に代わって投資家が経営の実権を握るということも起こりうるのです。

外部の出資比率が50%を超えた場合には、定款に別途定めが無い限り 取締役を解任できる権利が生じるので、最悪の場合、経営者の立場を失ってしまうというリスクが出てきてしまいます。

また契約によっては事前承認条項が盛り込まれていることもあり、よく考えずに契約書を締結してしまうと、経営者が自由に経営出来ない状態に陥る可能性があります。


不利な資金調達をしないよう、わからないことがあれば専門家にセカンドオピニオンを求めることをお勧めします。

投資者の対場によっては上場できないことも

上場の際には 反社会的勢力・反市場勢力との関与がないか厳しい審査が行われます。

もしも審査で 反社会的勢力・反市場主義勢力との関係が確認された場合、その実態が株主や投資者の信頼を著しく毀損したと認められると上場が廃止されてしまいます。 会社の社会的生命を絶たれてしまうことも考えられます。


エンジェル投資家を見極めるために、業界歴の長いベンチャーキャピタルの人に確認するなど、しっかりとヒアリングをすることをお勧めします。
まずは検索エンジンで検索をしてみて、良くない記事が出るようであれば基本的には避けるべきです。

また、起業やビジネス経験が無いにも関わらず、いきなり投資の話を持ち掛けるというパターンもあります。上手い話には必ず落とし穴がありますので、安易にのらないようにしましょう。

 

エンジェル投資は受けるべき?

日本ではあまりなじみがないエンジェル投資。ですが、海外ではベンチャーキャピタルに並んでメジャーな投資法です。

そこで「エンジェル投資は受けるべきかどうか?」という問題について弊社栗島よりアドバイス!

栗島

結論としては 人・状況によりけりです。そもそも資金調達は事業戦略上の1要素にすぎないため、事業戦略としてVCではなく個人を巻き込むべき理由があるならやればよいと思います。

 

ただ、個人的には創業初期に単なるお金目的でエンジェル投資を受けることはあまりお勧めしません。 エンジェル投資は「人脈・ノウハウ重視」で受けるべきだと考えるからです。

せっかく投資家からビジネスのアドバイスをしてもらうことが出来る環境なのに、事業に関して明確なプランが無ければ ジェネラルな問題しか相談に乗ってもらえず、とても勿体無いです。どうせならちゃんと事業戦略に生かすことをお勧めします。

資金調達を焦る企業も見受けられますが、仮説検証など お金をかけずともできることは多いはずです。「自分の事業を拡大させるためには、あの人の人脈・ノウハウが必要不可欠!」と思う場合に積極的に受けましょう。

 



その他の資金調達方法は?

融資

金融機関や他人からお金を貸してもらう方法です。融資は必ず返済する必要のあるお金であるため、返済力(信用力)に応じて借りることができるお金の額が決まります。

メリット

経営権(株式)を渡す必要がないので、会社の経営権を握られたり、自由な経営が出来なくなるという心配もいりません。返済力(信用力)を積み上げることができていれば、より大きなお金を集めることが可能になります。

デメリット

融資は金利負担が発生します。また借りるには基本的に個人保証が必要になってきます。

 

補助金・助成金

補助金や助成金を活用するのも有効な資金調達方法です。

ただ手続きに時間がかかるうえに、調達額も上限があるので、あくまでサブの資金調達手段と考えるのがようにしてください。

メリット

融資と同様に経営権(株式)を渡す必要が無く、返済も不要です。創業する前後で申請が可能になります。

デメリット

原則お金は後払いとなるため、それまでの運転資金は自ら確保する必要があります。金額が少額な割に手続きが煩雑・条件が多いという面も。

また、全額補助だけでなく「使用した金額の1/2や2/3」というように補助が一部だけの場合もあるので注意が必要です。

 

まとめ

ここまでエンジェル投資のメリット・デメリットについて考察してきました。

銀行からの融資がしにくい創業時の不安定な場合でも、エンジェル投資家の目に留まることが出来れば出資を受けることが出来ます。

ただし投資家の意向によっては経営を自由に行うことが出来なかったり、経営権をはく奪されてしまうというリスクも考えられます。あなたの事業をしっかりと理解したうえで、サポートする意志がある人かどうかを見極めることが必要です。

いい人そうだからという感覚だけで投資を受ける判断をするのは絶対にやめましょう

他の資金調達方法(融資、補助金等)も考慮したうえで、最適な資金調達方法を選択しましょう。

 

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画像出典元:Pixabay

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