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DXやAI活用の必要性が高まるなか、それを推進するAI人材の確保も企業にとって重要になりつつあります。
しかし、社内にノウハウがないとAI人材の育成は難しいのが実情。
そこで、人材の育成・教育を外注できる「AI人材育成サービス」を利用する企業が増えています。
この記事では、AI人材育成サービスの内容について解説し、さらにおすすめのサービス17選や比較ポイントを紹介します。
このページの目次
AI人材育成サービスとは、DXやAI技術の活用・開発を推進できる人材を育成するための、研修やカリキュラムを提供するサービスです。
DXやAI活用が急速に広まるなか、多くの企業ではそれに対応できる人材も、人材を育成できるノウハウもありません。
そこで、外部サービスを活用して人材を育成する企業が増えているのです。
AI人材育成サービスを利用することで、ノウハウのない企業でも、手間をかけずに効率よく人材を育成することができます。
AI人材育成サービスでは、おもに以下のような内容の研修やカリキュラムを提供しています。
AIという技術についての基礎知識を扱うカリキュラム。
ディープラーニング、アルゴリズム、ニューラルネットワークなど、AIの機械学習がどのような仕組みで成り立っているのかを用語レベルから理解します。
講義での学習が中心で、これを理解したうえで、より発展的なカリキュラムへと進んでいくのが一般的です。
AI技術をビジネスにどう活かすかを学ぶカリキュラム。
事例のインプット、ワークショップ形式でのアイディア出し、実際に推進するうえでのノウハウの学習などビジネスにつながる実践的な内容を学びます。
おもにプランナーやマネジメント向けの内容です。
AI活用で必須となるPythonの基礎知識、さらにシステム構築のためのプログラミング技術を中心としたカリキュラム。
実際にAIを活用してプロダクトを作るうえでは欠かせない内容です。
おもにエンジニアやデータサイエンティスト向けで、ドリルや自己学習が中心になります。
サービスによっては、DX推進に関するカリキュラムが充実しているものもあります。
DXの必要性やメリットといった基礎知識から、実際にDXを実現するうえでの顧客体験の設計、データ活用、業務設計などを学べます。
AI活用よりもDXを推進できる人材を育てたい企業はこちらの内容が充実しているサービスを選びましょう。
画像出典元:「ウズカレBiz 学び放題」公式HP
ウズカレBiz 学び放題とは、運営会社「UZUZ」が提供するIT/DX教材に特化した人材教育サービスです。
全教材定額制の料金プランで、従業員数に合わせた1社あたりの月額料金のため導入がしやすく、使えるコンテンツ教材は全部で300本以上と豊富。
全社員向けの学習はもちろん、エンジニアのスキルアップを目指す学習もできるのは嬉しいポイントです。
社内でのスキルアップ研修や入社前の事前研修に活用など実用的で、新人エンジニアの即戦力育成やエンジニアの入社後の定着度向上、会社全体のIT活用整備などを推進する企業におすすめのサービスです。
ウズカレBiz 学び放題では、下記の3つの中から希望のプランを選択できます。
※下記の表は、利用者人数が100名の場合を掲載しています。
ライトプラン | スタンダードプラン | プレミアムプラン | |
初期費用 | 10万円 | 10万円 | 10万円 |
月額利用料 | 45万円 | 67万5千円 | 90万円 |
機能 | ・動画教材の視聴 ・演習テストの実施 |
ライトプランの機能+ ・学習進捗データの共有 ・チャットでの質問対応 |
スタンダードプランの機能+ ・講師による学習サポート |
(税抜き表示)
また、各プランの料金は利用者数によって異なります。
利用者数によって初期費用も5万~30万と異なるので注意しましょう。
利用者数 | ライトプラン | スタンダードプラン | プレミアムプラン |
100名以下 | 2万5千~45万円 | 3万7千5百~67万5千円 | 5万~90万円 |
101~500名 | 60万円~80万円 | 90万~120万円 | 120万円~160万円 |
501~1,000名 | 90万円 | 135万円 | 180万円 |
1,001名以上 | 100万円 | 150万円 | 200万円 |
(税抜き表示)
画像出典元:「iLect」公式HP
「iLect」は、質の高いカリキュラムが特長の人材育成サービスです。
東大からライセンスを受けた演習中心のカリキュラムで構成されており、WEBブラウザから手軽に受講可能。
内容はデータサイエンティスト、技術者向けが充実していますが、マネジメントやプランナー向けまで幅広いコースが用意されています。
オンラインが中心ですが、集合研修や1社単独での法人研修など、対面研修も可能です。
詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「DXリテラシー診断&研修」公式HP
株式会社AVILENの「DXリテラシー診断&研修」は、DXリテラシーに関するカリキュラムに特化した人材育成サービスです。
スキルアセスメント、Eラーニングによる学習、実践形式のワークシートやワークショップで確認という流れで確実な知識定着を図るのが特長。
Eラーニングだけでなく、対面での研修も実施可能です。
また、オプションとしてDX施策OJT伴走支援も行っています。
受講人数や利用期間に応じた複数のプランが用意されています。
1人あたりの受講料の目安は6,000円〜30,000円ですが、詳細についてはお問い合わせが必要です。
画像出典元:「SIGNATE Cloud」公式HP
「SIGNATE Cloud」は、豊富な実績と、スキルが身につきやすいカリキュラム構成が特長のサービスです。
累計450社、65,000人以上の利用実績を持ち、どんな企業でも安心して導入できます。
また、スキルアセスメント、スキルアップ講座、コンペ型研修の三位一体で、スキルが確実に身に付くのが特長で、内容はビジネス系から技術者向けまでカバー。
経済産業省とIPAが策定した「デジタルスキル標準」にも対応しています。
データ活用スキル計測テストの受検や各講座の受講を10日間お試しできる無料トライアルが用意されています。
本導入の費用に関しては、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「株式会社STANDARD」公式HP
「株式会社STANDARD」は、学習カリキュラムに加えて、業務支援までカバーする包括型のサービスです。
カリキュラムはDXリテラシー講座、エンジニアやマネジメント向けのAI講座が用意されており、オンライン受講が基本ですが、対面研修も可能です。
人材育成とは別にDX戦略コンサルや内製化支援も行っているので、最終的なゴールにつながりやすいサービスと言えるでしょう。
詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「リベルクラフト(AI・データ活用人材育成)」公式HP
株式会社リベルクラフトはAI・データサイエンスなどのデータ活用領域に関する事業の提供に従事している会社です。
メディアでの登壇・出版実績もあり、AI・データ活用に関する実務的・専門的な支援や体系化されたコンテンツ提供(育成・教育支援)ができます。
受講の際に必要な料金プランは受講回数によって異なり、カスタマイズできる料金プランではなく、3プランの固定の料金となっています。
各講座の料金プランです。各講座とも3プラン用意されています。
表の松プランでは人材開発支援助成金の適用が可能です。
ビジネス・アナリティクス講座 松プラン |
AI・データサイエンス基礎講座 松プラン |
ChatGPT・生成AI活用講座 松プラン |
|
講義回数 | 6回/2時間 | 7回/2時間 | 6回/2時間 |
金額 | 1,200,000円 | 1,400,000円 | 1,200,000円 |
授業範囲 | 第1~6回(全回数)分となる、 座学+演習の全ての講座 |
第1~7回(全回数)分となる、 座学+演習の全ての講座 |
第1~6回(全回数)分となる、 座学+演習の全ての講座 |
(税別)
表以外のプランでは、こちらが用意されています。
梅プラン:講義回数:1回/金額:400,000円(税別)
竹プラン:講義回数:4回/金額:800,000円(税別)
講座の想定対象者としては次のようなユーザーにおすすめです。
ビジネス・アナリティクス講座:
データ活用・Excelデータ分析を、今後実務で進めていきたい。
データ活用やExcelによるデータ分析の実践的な内容を理解したい。
演習によるアウトプットを通じて、実務で、すぐ活用できるスキルを獲得したい。
AI・データサイエンス基礎講座:
AI・データ活用を、今後実務で本格的に進めたい。
AI・データサイエンスの基礎知識を体系的にしっかりと理解し、AIスキルを身に着けたい。
演習によるアウトプットを通じて、実務で、すぐ活用できる方向性を獲得したい。
ChatGPT・生成AI活用講座:
ChatGPT活用を、今後実務で本格的に進めていきたい。
AIの基礎知識をしっかりと理解し、地に足付いたAIスキルを身に着けたい。
演習によるアウトプットを通じて、実務で、すぐ活用できる方向性を獲得したい。
画像出典元:「アンドドット株式会社」公式HP
アンドドット株式会社(選択型AIDX研修)は、企業がAI推進をすすめるにあたって、生成AIの活用をうまく取り入れられるようにサポートするAI人材育成サービスです。
生成AIを活用することで、業務効率化、品質向上、新規分野開拓などにつなげることを目的に、合計50時間の研修から、企業にあった内容を10時間まで組み合わせて選べます。
専門的は話でもわかりやすく理解できる構成となっているので、組織内のAI活用習得度合いにバラツキがある企業や、AI活用の方法を詳しく知りたい企業にもおすすめです。
具体的な料金情報は公表されていないので、問い合わせて確認する必要があります。
研修内容は、企業の課題やニーズに合わせて50時間から選ぶことができるので、予算も踏まえながら相談するといいでしょう。
画像出典元:「comnico(生成AI基礎研修)」公式HP
「comnico(生成AI基礎研修)」は、初心者から応用レベルまで幅広く対応するAI人材育成サービスです。
企業のニーズに応じたカリキュラムをカスタマイズして、応用スキルも含めた実践的なビジネスケースを組み込むことが可能です。
オンライン会議にはZOOMを想定していますが、対象となる生成AIは主要サービス(テキスト生成ではChatGPT、Microsoft Copilot、Gemini、画像生成ではDALL・E3等)など柔軟に対応しています。
comnico(生成AI基礎研修)は、初期費用がかかりません。
30名からの研修を、30万円から受けることができます。
例)生成AI基礎研修の場合
・オンライン開催で2時間を想定
・研修資料(100頁前後)の納品
・生成AIの理解を深め、基礎と応用的なテクニックを学ぶ
という研修などが可能です。
上記業務内容はあくまで一例なので、具体的な内容は問い合わせて確認することをおすすめします。
画像出典元:「SkillBridge」公式資料
「SkillBridge」(スキルブリッジ)は、実務で活用できる生成AIスキルを身に付けることができるeラーニングカリキュラムを豊富に提供しています。
全職種向けの基本的な内容から職種別の専門性の高いものまで、レベル別に多彩な講座が揃っているため、初心者からすでに業務でAIを活用している人まで満足度の高い研修を受けることができます。
段階に応じて講座を視聴することで、生成AIを業務に活用できるようになり、業務の効率化や生産性向上に大いに役立てることができるでしょう。
補助金を活用することで一日あたり200円~で利用することができ、1年間全ての講座が見放題です。
詳細についてはお問合せが必要です。
画像出典元:「Schoo for Business」公式HP
「Schoo for Business」は、オンライン研修に特化した定額制の人材育成サービスです。
8,000本以上のオンライン講座をニーズに合わせて組み合わせられるのが特徴で、テンプレートからコースを選択することも可能。
料金がひとりあたり1,500円/月と抑えられるため、予算に余裕のない企業でも導入できます。
また、ユーザー数も89万人以上と業界トップクラスなのも信頼できます。
▶初期費用:要問い合わせ
▶月額利用料:1,500円/ID(税表記なし)
画像出典元:「AI研究所」公式HP
AI専門メディアを運営する「AI研究所」が提供する人材育成サービス。
企業ごとにヒアリングを行って課題を特定し、それに合わせた育成プラン、カリキュラムを提案する丁寧な支援が特長です。
スタートアップから大企業まで幅広い支援実績を持ち、経験豊富なコンサルタントが講師を担当するため、安心して利用できます。
詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「マインドテック株式会社」公式HP
マインドテック株式会社のDX・AI人材育成サービスは、カリキュラムの充実ぶりが特長です。
ビジネスから技術系まで幅広いラインナップの講座が用意されており、課題に合わせたオーダーメイド提案も可能。
学習方法はEラーニング、オンライン、集合研修をカバーしています。
また、人材育成だけでなくプロジェクト支援も行うため、ワンストップで支援を受けたい企業にもうってつけです。
講座ごとに受講料がかかり、内容によって価格が変化します。
【オンライン・集合型研修】
基礎 | 実践 | 応用 | オプション | |
ビジネス人材向け講座受講料 | 11,000円〜33,000円 | 66,000円 | 330,000円 | ー |
エンジニア人材向け講座受講料 | 33,000円〜206,800円 | 33,000円〜440,000円 | 52,800円〜225,000円 | 110,000円 |
(税込)
【Eラーニング】
基礎 | 実践 | 応用 | オプション | |
ビジネス人材向け講座受講料 | 9,900円〜22,000円 | 33,000円 | ー | ー |
エンジニア人材向け講座受講料 | 9,900円〜184,800円 | 44,000円〜140,800円 | 44,000円 | 44,000円 |
(税込)
画像出典元:「AI人材育成トレーニング」公式HP
トレノケート株式会社の「AI人材育成トレーニング」は、オーソドックスなカリキュラム構成でわかりやすい人材育成サービスです。
AI基礎知識から、AIプランナー人材向け講座、AIエンジニア向け講座と、必要十分な内容をしっかりカバー。
シンプルなサービス構成のためやるべきことがわかりやすいのが魅力です。
ただし、ブラウザベースでの学習環境などは整備されていないため、学習環境の準備は必要です。
コースごとに受講料が設定されており、内容によって変化します。
AI基礎知識 講座受講料 |
55,000〜71,500円 |
AIビジネスプランナー向け 講座受講料 |
55,000〜154,000円 |
AIエンジニア向け 講座受講料 |
49,500円〜220,000円 |
(税込)
画像出典元:「AI人材育成パック」公式HP
株式会社ラーニングエージェンシーの「AI人材育成パック」は、DX学習サービスでユーザー数日本一を誇る人材育成サービスです。
130以上の講座が受け放題で、DX関連では業界でもトップクラスの充実度。
ブラウザベースですぐに学べてスマホでも利用可能と、システムの使いやすさも魅力ではじめての導入にもおすすめです。
▶初期費用:無料
▶月額利用料:基本料金+利用人数に応じたライセンス料金が加算
※100名以上の場合は、別途お問い合わせが必要になります。
利用人数 | 基本料金 | ライセンス料金 | 合計料金 |
10人まで | 300,000円/月 | 50,000円/月 | 350,000円/月 |
11人以上 | 300,000円/月 | 5,000円/人・月 | 300,000円+5,000円×利用人数/月 |
(税抜)
画像出典元:「AI/DX顧問サービス」公式HP
HEROZ株式会社の「AI/DX顧問サービス」は、人材育成を含む、AI・DXに関わる戦略策定から開発、運用まで包括的な支援を提供するサービスです。
自社でAI開発を行ってきたノウハウを活かして、実用性のある支援を行うのが特長。
単純な人材育成というよりは、AI活用やDXを伴走して支援するパートナーを探している企業に適したサービスと言えるでしょう。
詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「データサイエンス・AI教育マネジメント支援」公式HP
カリキュラムの提供ではなく、ヒアリングをもとにその企業に最適な教育の全体像の策定、ロードマップの策定などを行うサービス。
具体的なカリキュラムを提供する他社のサービスとは少し毛色が異なります。
「DX・AI人材の育成を進めたいが、どのように進めれば良いかがわからない」という企業にうってつけです。
具体的なカリキュラムに関しては別途準備する必要があることには注意が必要です。
詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「AIラーニング」公式HP
株式会社MAIAの「AIラーニング」は、おもにキャリアアップを図りたい女性向けのオンライン教育サービス。
AIの基礎知識からシステムデザイン、ビジネスモデル設計まで学べるカリキュラムが用意されています。
エントリーカリキュラムは1ヶ月間の学習内容で3,000円と非常にリーズナブルで、AI分野でのビジネスを考えている女性起業家におすすめです。
「AI女子 エントリー」の受講料は3,000円(税表記なし)。
その他のカリキュラムに関しては、お問い合わせが必要です。
サービスによって、カリキュラムの内容や得意分野は異なります。
ビジネス系のカリキュラムが充実しているものもあれば、エンジニア向けの技術的な内容が多いもの、DXリテラシーに特化しているものなどがあります。
自社の課題に合わせて最適なカリキュラムを提供しているサービスを選ぶことが重要です。
AI人材育成のカリキュラムの実施方法は、オンラインと対面の2種類に分かれます。
サービスによって対応範囲が異なるので、事前にチェックして社内の教育体制とマッチするものを選びましょう。
また、学習に入る前のスキルアセスメントや、学習の効果を確認できるワークショップやコンペ開催に対応しているかどうかも成果を左右する重要なポイントです。
AI人材育成サービスの価格体系はサービスによって異なり、個々の研修ごとに料金が設定されている場合と、パッケージ化されている場合があります。
単発の研修であれば数万円から実施が可能で、育成全体を任せる場合は数十万円から数百万円ほどは見積もっておく必要があります。
自社に必要十分な内容のものを選んで、余計なコストがかからないようにしましょう。
また、導入の際には「IT導入補助金」や「ものづくり補助金」といった助成金の活用も検討するのもコストを抑えるためのポイントです。
AI人材育成サービスは、社内に人材や育成ノウハウがない企業でも、効率よくAI活用やDX推進の基盤を作ることができます。
カリキュラムや講義の実施形式、関連サービス、費用などがそれぞれ異なるため、自社にあった内容のものを選ぶことが重要です。
自社にあった最適なサービスを選んで、いち早くAI活用やDXを推進しましょう。
画像出典元:O-dan