賃貸管理ソフト・システムは、賃貸不動産物件にかかわる不動産管理業務をまとめて一括管理できる、不動産会社向けのシステムです。
この記事では、おすすめの賃貸管理ソフト・クラウドサービス9選の機能・料金を徹底比較!
比較しやすい資料の一括ダウンロードや、サービスごとのダウンロードもできるので、最短・予算内で自社にぴったりのサービスを見つけたい方は、まず資料請求がおすすめです!
このページの目次
賃貸管理ソフト・システムは、自社で管理している賃貸不動産物件の管理や契約情報・問合せ管理・入出金管理など、多岐にわたる不動産管理業務をまとめて一括管理できるシステムです。
など不動産管理会社の業務をサポートする便利な機能が多く搭載されています。
本ページで紹介する賃貸管理システムを一覧で比較するので参考にしてください!
ツール名
費用
無料トライアル
クラウド/オンプレ
仲介管理機能
特徴
SP-Ⅱ
賃貸革命10
らくらく賃貸管理
賃貸名人
いえらぶCLOUD
Simple Up
いい生活のクラウドSaaS
ReDocS
賃貸管理システムに搭載されている機能を詳しく解説します。
賃貸管理システムの機能は「賃貸管理業務」と入居者集めなどの「仲介管理業務」に分けられます。
賃貸管理業務の主な機能
仲介管理業務の主な機能
賃貸管理に特化したタイプ・仲介管理の機能まで備えたタイプとあるので、比較表でご確認下さい。
画像出典元:「SP-Ⅱ」公式HP
「SP-Ⅱ(エスピーツー)」は、20年以上賃貸管理システムの開発に関わり、累計6,250社以上の導入実績をもつビジュアルリサーチが運営するクラウド型賃貸管理システム。
よく使う機能だけが厳選された作りで迷わずに操作でき、複数のブラウザから同時に利用することも可能です。
不動産業界の特徴といえば、更新料や敷引きなど「ご当地ルール」があることですが、SP-Ⅱなら全国の慣習に対応しているので安心です。
登録戸数に応じた価格設定となっており、スモールスタートも可能。
ポータルサイト連動などのオプション機能の利用には、別途料金が発生します。
画像出典元:「賃貸革命10」公式HP
「賃貸革命10」は、不動産に特化して29年の実績のある日本情報クリエイトが提供する賃貸管理ソフトで、広範囲の不動産業務をカバーしています。
募集~契約~請求~入金~建物修繕まで、すべての業務を効率化できます。5,179社で採用されているので実績も十分です。
最大の魅力は、拡張性が高いこと。同系列サービスと連携させたり電子契約や巡回管理オプション等を利用すれば、自社の成長に応じてシステムを自由に構築できます。
画像出典元:「らくらく賃貸管理」公式HP
「らくらく賃貸管理」は管理機能に特化したクラウド型の賃貸管理システムです。
物件の管理はもちろん、契約書作成や更新タイミングの管理、応対履歴の記録まで一つの画面で簡単に管理することができます。
規模感・業務範囲・予算に合わせて、導入する機能をセレクト可能、無料トライアルで試験的に利用してみることをおすすめします。
画像出典元:「賃貸名人」公式HP
「賃貸名人」は賃貸管理業務全般を1つにまとめられる賃貸管理データベースソフトです。
物件・部屋単位の詳細情報を一括管理できる機能を使って過去物件の現状比較をすぐにおこなえたり、入力データの自動連動機能を使って各帳票の入力を一度で終わらせたりすることができます。
オンプレミス型のため買い切りで、初期投資が必要となります。
画像出典元:「いえらぶCLOUD」公式HP
「いえらぶCLOUD」は管理業務だけでなく仲介業務も一元管理可能なオールインワンの不動産業務システムです。
大きな特徴は、物件紹介文章の自動作成やSEOに強いホームページ制作など、集客力を強化できるところ。
多店舗展開の大手不動産会社から地域密着型の地場不動産会社まで、仲介業でも管理業でも全国の不動産会社に選ばれています。
詳細についてはお問い合わせが必要です。
※いえらぶCLOUDはIT導入補助金の対象となっており、最大450万円の補助金を受けることができます。
参考価格として、IT導入補助金2022に掲載されている費用をご紹介します。
参考価格 | ||
いえらぶCLOUD | いえらぶCLOUD(管理機能プラン) | |
費用 | 160万円 (初期費用+月額利用料12カ月分) |
209万円 (初期費用+月額利用料12カ月分) |
(税表示なし)
※「IT導入補助金2022」公式HP参照
画像出典元:「Simple Up」公式HP
Simple Upは、中小規模の管理会社に特化して手軽な賃貸管理を実現したクラウド型の管理システムです。
シンプルで見やすい操作画面で、マニュアルなしでも直感的に操作が可能。
更新・契約・重説書類作成、入金管理・収支報告書作成も大幅に時間短縮できます。
導入サポートや保守サポートもしっかり整えており、PC操作が苦手な企業でも安心して頼れるのは心強いです。
Simple Upは3つの料金プランでサービスを提供しているほか、1ヶ月無料のトライアルも用意しています。
base 100 | base 500 | base 1000 | |
初期費用 | 99,800円 | ||
月額 | 4,980円 | 9,980円 | 14,980円 |
部屋・駐車場の登録件数 | 各100件(計200件) | 各500件(計1,000件) | 各1,000件(計2,000件) |
(税別・上記は年間契約の場合)
画像出典元:「いい生活賃貸管理クラウド」公式HP
「いい生活賃貸管理クラウド(旧:ESいい物件One 賃貸管理)」は、募集から契約・入居後まで賃貸管理業務のすべてをカバーする賃貸管理サービスです。
集金代行・サブリースなどの委託形態や、定額・変動費・不定期といった経費についても、きめこまやかに設定されています。
家賃管理タイプ プラン1000の場合 |
専任管理タイプ プラン500の場合 |
|
初期費用 | 500,000円 | 300,000円 |
月額利用料 | 78,000円/法人~ | 20,000円/法人~ |
(税別)
画像出典元:「リドックス」公式HP
「リドックス」は賃貸管理業務の経験者によって開発されたクラウド型システムで、現場の声を取り入れた作りになっているのが特徴です。
コスパの良さが特徴で、法人だけでなく不動産を管理している個人からも選ばれています。
多機能システムを希望している企業には向いておらず、仲介業務や集客などは他サービスと契約する必要がある点は注意が必要です。
ライト | ミドル | アドバンス | |
初期費用 | 54,780円 | ||
月額利用料 | 3,278円 | 7,678円 | 13,728円 |
登録可能区画数 | 100区画 | 500区画 | 1,000区画 |
登録可能オーナー数 | 100人 | 500人 | 1,000人 |
(税込)
※無料トライアル:30日間
※契約期間:6ヶ月または1年
画像出典元:「ITANDI BB」公式HP
「ITANDI BB(イタンジ ビービー)」は無料かつリアルタイムで物件を掲載できる不動産業者間サイトで、サイトを見た顧客からの内見予約や入居申し込みを受け付けられます。
入金管理や内装工事の管理機能だけでなく、入居者・オーナーとのコミュニケーション機能も搭載。
イタンジ既存サービスとの連携により、賃貸業務のフロー全体を一気に効率化できます。
ITANDI BBへの物件掲載は無料。
イタンジ管理クラウドの料金については、お問い合わせが必要です。
賃貸管理システムは大きくわけて2タイプあり、物件管理に特化したタイプと仲介管理の機能まで搭載しているタイプがあります。
物件管理 | +仲介管理 | |
できること | 物件情報・契約情報・クレーム対応 入出金など情報を一括管理 |
戦略的な入居者広告など 集客を強化できる |
自社の業務範囲に合わせてタイプを絞りましょう。
物件情報を入力する際の手間を省く機能があると、業務が効率化できおすすめです。
どの業務に工数がかかっているか、どの作業量が多いかなどから検討してみてください。
サービスによって連携できる賃貸物件サイトの種類と数が異なります。
知名度の高いサイトやターゲット層にあうサイトと連携しているか事前に確認しておきましょう。
さらにユーザーが物件を検索した際にページ上位に表示されるSEO対策があれば、より効率的な入居者募集が可能です。
不動産業界は法令改正や税率変動などに左右されやすい業界です。
また、賃貸管理システムを事務担当者に限らず、営業担当などでも利用できると便利です。
法令改正時のアップデートや問い合わせ体制が整っているシステムが安心です。
賃貸管理システムでは膨大な物件データを一元管理できるので、管理負担を大幅に軽減できます。
物件・契約・請求・対応履歴などの各情報を紐づけて管理でき、検索も簡単です。
担当者以外でも対応状況を把握できるため、属人化を回避し、業務を標準化できます。
賃貸管理システムなら、蓄積したデータの分析・有効活用もできます。
現在の空き物件状況や対応内容の進捗などを、全社でシームレスに情報を共有・分析でき、効果的な経営戦略を立てられます。
人気の高い物件や間取り・反響の大きい不動産ポータルサイトを分析できるシステムも。
人気がでる条件を簡単に見える化できるので、訴求効果の高い広告運用をおこなうことが可能です。
賃貸管理システムによって業務を自動化できるため、入力ミス・更新手続きの漏れといったヒューマンエラーを削減できます。
データをシステム内に保存できるので、書類やデータの紛失を防止、ユーザー権限設定機能を使えばセキュリティ強化も可能。
定期的にデータを自動バックアップしてくれるシステム・クラウドサービスならより安心です。
賃貸管理システムを導入するにあたり、現在利用しているデータを移行しなければなりません。
どこに何を入力するのか理解する必要もあり、慣れるまでは時間がかかるでしょう。
データ移行の作業手順書や代行サポートはあるかなど、事前に確認することをおすすめします。
オンプレミス型(買い切り型)の賃貸管理システムは、バージョンアップが有償の場合があります。
法令改正が起こる不動産業で、バージョンアップの度にコストがかかるシステムは避けたいもの。
自動アップデートされるクラウド型の賃貸管理システム、またはバージョンアップ無償のシステムを選択するとよいでしょう。
早めに賃貸管理システムに切り替えることで、導入時の手間を省き、管理業務の効率化を早期に実現しやすくなります。
賃貸管理システムの導入について迷われている方は、ぜひこの記事をきっかけに検討していただけると幸いです。
画像出典元:O-dan