プライベートDMPとは|知っておきたい基礎知識から構築方法・課題

プライベートDMPとは|知っておきたい基礎知識から構築方法・課題

記事更新日: 2020/03/19

執筆: 浜田みか

集めたユーザーの情報を活用してマーケティングに活かしたい。

ターゲットに効果的なマーケティング施策を実行したい。

そんなときに役立つのが「プライベートDMP」です。

プライベートDMPは、自社で集めた顧客ユーザーの情報をマーケティング戦略に活かせるプラットフォーム。

情報を一ヵ所に集められるので、収集したデータを有効活用できるようになるのです。

そんなプライベートDMPについて今回は、基本的知識から導入・構築方法、プライベートDMP活用における課題までご紹介します。

本記事を読めば、プライベートDMPとは何かがわかります。

プライベートDMPとは

近年、耳にするようになった「プライベートDMP」ですが、そもそもDMPって何なのでしょうか。データを蓄積するデータベースとはいったい何が違うのでしょうか?

ここでは、まずプライベートDMPとはどのようなものなのか。基本的な知識について解説しています。

そもそも「DMP」とは

DMPとは、Data Management Platform(データ マネジメント プラットフォーム)の頭文字を取った略称です。

自社サイトやインターネット上などから得たさまざまなデータを取り込み、一元管理・分析するためのプラットフォームのことです。

データを保存・管理するといえば、データベースを思い浮かべる人も多いかもしれません。

DMPは、単にデータを保管・管理する入れ物「データベース」としてだけでなく、蓄積したデータをマーケティングに活用するための分析や各施策につなげていく役割も持っています。

そんなDMPには、2つの種類があります。

・プライベートDMP

・パブリックDMP(オープンDMPとも呼ばれています)

 

プライベートDMPの概要

プライベートDMPは、企業が持つ膨大な自社データを一元管理して、それらを分析し、マーケティングに活かすためのプラットフォームです。

これまでは、収集したユーザー情報をデータベースに保管して、必要なときにそれらを取り出して分析を行い、施策立案をしてきました。

これらのことを人力で行うのは非常に手間であり、時間的コストもかかります。さらには、専門の部署や専属の担当者を必要とします。

しかし、人口減少に伴う労働者不足や、ユーザーの多様なニーズに対応していくには、自動化したほうが生産性も高く、人件費に係るコストも抑えられます。

そんな背景もあって、プライベートDMPはいま、多くの企業から注目を集めているのです。

プライベートDMPでできること

プライベートDMPは、ECサイトや実店舗の売上データや、ユーザーの行動履歴、顧客の購入情報など多種多様なユーザー情報を一つのID(タグ)に紐づけることができます。

それによって、顧客一人ひとりの情報を把握できるようになるのです。

把握した情報を年齢や性別、職業、居住地、行動歴などの属性に分けて分析することで、多様なニーズを持つ顧客理解に繋がります。

これらを活用すれば、顧客に対する効果的な施策を打ち出すことも可能です。

情報を分析して潜在ニーズを掘り起こすことは、企業にとっても必要不可欠。これからの企業や事業の成長の一端を担うツールだといえるでしょう。

プライベートDMPとパブリックDMPの違い

DMPには、プライベートDMPとパブリックDMP(=オープンDMP)があります。

プライベートDMPが自社データを扱うためのプラットフォームとするならば、パブリックDMPは他社が持つユーザーデータを扱うためのプラットフォームです。

たとえば、twitterやFacebookといったSNSのユーザー情報。

これらの情報は、あまりにも膨大です。運営元でもない、いち企業が独自にデータを蓄積したり、保有したりすることは大変に困難です。

そこで、便利なのがパブリックDMPです。パブリックDMPは、インターネット上のさまざまなユーザー情報を集めている企業から提供されたデータを一元管理していくもの。

提供元企業から必要なデータを購入することにより、自社データを補完したり、さらなる分析に役立てたりしてマーケティング精度の向上を図ることが可能です。

プライベートDMPの構築3つのケース

プライベートDMPの構築方法は、データをどのように管理しているのかによって進め方が異なります。

ここでは、データの管理状況を3つのケースに分けて、構築方法を解説しています。

Case1. 自社データが一元管理されている

自社データがすでに一元管理されている状態であるなら、プライベートDMPの構築は比較的易しいといえます。

必要なデータが一ヵ所に集積されていれば、それらをプライベートDMPに連携すればいいだけだからです。

Case2. 自社の各データが点在している

自社データが一元管理されておらず、会員情報や購買データなどの情報が別々に管理されている場合は、Case1に比べて労力・コストはかかると考えておくべきです。

プライベートDMPにデータを格納する際に、各データ同士で紐付けなければならないからです。

このとき、何をキーにするのかによって、格納後のデータ活用のしやすさが決まります。

たとえば、会員情報と購買データを会員IDで紐づけておけば、それをキーにしてOne to Oneマーケティングを図ることが可能です。

プライベートDMPで何をしたいのかを事前に検討しておき、それに合わせてデータ同士を紐づけて格納するようにしましょう。

Case3. 自社で蓄積した既存データが紐づけできない体制になっている

データが一元管理されておらず、なおかつデータがバラバラに管理されているケースでは、プライベートDMP格納が困難な場合もあります。

たとえば、二つのデータを会員IDで紐づけようとしても、片方のデータでは会員IDではなく別のナンバーで振られており、キーとなる項目が一致しないケースが、これにあたります。

こうした状態では、既存のデータをプライベートDMPへ格納するよりも、新しく獲得する情報を格納していくほうがスムーズです。

ただし、この場合、既存データと新たに収集したデータが別管理となります。プライベートDMPで一元管理するのが目的ならば、既存データをどう整理すれば格納できるのかを考える必要があります。

プライベートDMPを活用するための課題とは

プライベートDMPにおける課題は、導入後に発生するというよりも、事前準備の段階で発生しがちです。導入において、場合によっては現状のデータ管理体制を見直す必要も出てくるからです。

不必要な支出を生まないためにも、以下のポイントに留意して導入を進めていきましょう。

課題1. プライベートDMPの導入目的を明確に

まず、プライベートDMPを導入するには、その目的を明確にしておくことが何よりも大切です。目的が定まっていないと、導入にかかる労力・コスト負荷が高くなるからです。

たとえば、単純にデータを一元管理したいだけなら、何もプライベートDMP導入にこだわる必要はありません。その場合は、DWH(データウェハウス)を構築するだけで十分です。

プライベートDMPでは、データ属性に合わせた広告配信やメール配信が可能ですから、どんなマーケティングをしたいのかを軸に目的を設定しましょう。

One to Oneマーケティング、コンテンツマーケティング、類似ユーザー(シミラー)ターゲティングなど。プライベートDMPによってどんなマーケティングを展開したいのか。

目的が明確であれば、プライベートDMP導入にあたって何をすべきかも見えてきます。

課題2. 目的のマーケティング施策が実施可能か

パブリックDMPのサービス内容は、すべてが一律というわけではありません。マーケティング施策の内容によっては、パブリックDMPが必要になるケースもあるでしょう。

その場合、プライベートDMPに特化しているものでは、検討している施策が実施できない可能性があります。

解決したい自社課題は何か、目的を決めたら、まずはプライベートDMPを提供しているサービス元に相談して、本当に実施できるのかを確認しましょう。

課題3. セグメント化の条件を絞り込み、必要なデータを洗い出す

企業規模や事業規模が大きいほど、集まる情報も膨大です。件数だけでなく、1件あたりに収集できる項目、会員情報なのか行動ログなのかといった情報の種類もです。

膨大な情報から共通の属性を持っている人を切り分ける(セグメント化)には、マーケティングの目的によって必要なデータが何か、どんな情報を基にすべきかが異なります。

セグメント化の条件を絞り込むことで、より精度の高いマーケティングへと展開していけます。

まとめ

自社で蓄積したデータは、自社資産そのもの。その資産を有効活用する手段の一つがプライベートDMPです。

導入にあたっては、既存のデータを使って何をしたいのか、目的を明確に。

そして、どのように活用していきたいのかを考えて、データをプライベートDMPに格納していくようにしましょう。

画像出典元:Unsplash

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