従業員満足度(ES)調査とは?方法・目的・効果を詳しく解説

従業員満足度(ES)調査とは?方法・目的・効果を詳しく解説

記事更新日: 2020/02/14

執筆: 編集部

最近耳にする機会の増えた「ES調査」という言葉ですが、意味や目的を説明するのは少し難しい言葉です。この記事では、ES調査という言葉の意味・方法・目的・効果を詳しく説明します。この記事を読んでいただければES調査について理解でき、社内でのSE調査の必要性についてきちんと説明できるようになるでしょう。

ES調査とは?

ES調査のESとは「Employee Satisfaction」を略したものです。「従業員満足度」と訳せます。

企業の資源は「ヒト・モノ・カネ」といわれています。最初の「ヒト」がいなければ、新しいモノもカネも生まれません。しかし、少子高齢化にともない労働人口つまり「ヒト」の不足が問題となっています。ですから、企業にとって優秀な人材の確保とその流出を防ぐことは重要な課題です。

その課題をクリアするために、企業は、従業員が自社に対してどれくらい満足しているのか知りたいと思います。その従業員の満足度を調査するのが、ES調査つまり従業員満足度調査です。

ES調査の方法

ES調査は、アンケートや従業員へのインタビューなどで行なわれます。以下の項目に対する満足度や不満を質問します。

  • 仕事内容
  • 職場環境
  • 上司
  • 処遇
  • 福利厚生
  • 経営

 

ES調査の効果

ES調査を行なうことで、どんな効果が生まれるのかを次に紹介します。

従業員満足度の向上

ES調査ではどの部署が、どんな理由で高い従業員満足度を維持しているのかを把握できます。同じことを他部署が適用すれば、従業員全体の満足度が向上するでしょう。

離職率の低下

従業員満足度が高くなれば、離職率が下がり、優秀な人材の流出を防ぐことができます。

業務効率化・生産性の向上

さらに従業員満足度が高くなれば、従業員がやる気をもって行動するようになり、業務効率化が達成でき、結果として生産性が向上します。

生産性の高い部署、チームには、働きやすい環境に含まれる指針のひとつである「心理的安全性」が存在します。ES調査の結果を分析し、見つかった課題に対する対策を実施するなら、この心理的安全性も向上します。

心理的安全性とは?

Googleは、4年をかけて労働生産性を高める要素を探るプロジェクトを実施しました。労働生産性を高める重要な要素として結論付けられたのが、「心理的安全性」です。「心理的安全性」の意味は、チームのメンバーがリスクを取ることを安全だと感じ、他のメンバーに対して自分の弱い部分をさらけ出すことができるかどうかということです。

心理的安全性が高いチームでは、自分のミスを認めたり、質問をしたり、新しいアイデアを発表しても、馬鹿にされたり罰を受けたりしないと感じることができます。メンバーは失敗を恐れずに、躊躇なく発言し、行動できるので、有意義な話し合いや協力関係が常に存在するようになり、結果としてチームの生産性が向上するというわけです。

組織の課題が浮き彫りにされる

ES調査により、経営陣や人事部が認識していない課題が明らかになります。「生産性の低い部署がある」「従業員のエンゲージメント(会社に対する愛着心)」が低い」などの課題が見つかります。

見つかった課題をもとに対策を考え、それを実践することで、従業員満足度の向上や生産性の向上を図ることができるでしょう。

従業員満足度は経営指標として活用できる

定期的にES調査を行なうことで、従業員満足度に関する定量データを入手できます。それにより、個々の従業員という人的資源についてより正確な情報を入手できます。それを今後の人事や経営戦略に活かすことが可能です。

ES調査の実施手順

ES調査は以下の手順で実施することで、成果を生み出すことができます。

1. 調査目的や対象の明確化

2. 質問項目の作成

3. アンケートの実施

4. 集計

5. 分析

6. 対策方法の検討

7. 報告

8. 対策の実行

それぞれについて簡単に説明を加えます。

1. 調査目的や対象の明確化

調査目的が不明瞭なままES調査を実施すると、アンケートしたことに満足し、結果を次に活かすところにまで行かない場合があります。ですから、まずは調査目的や対象をはっきりさせることです。

例えば、「生産性が下がっている原因を探る」「新たな人事戦略の材料とする」「福利厚生を見直す」などです。目的がしっかりしていれば調査対象や質問も絞りやすくなるでしょう。

2. 質問項目の作成

先に検討した調査目的や対象に合わせた質問を準備します。

3. アンケートの実施

アンケートもしくはインタビューのどちらの場合でも、ES調査を実施することを事前説明しておきましょう。その時に今回のES調査の目的や趣旨を説明できます。そうすることで従業員も自分の意見を整理する時間が作れるでしょう。

形だけのアンケート調査で終わらせないためにも、従業員に趣旨を理解してもらい、本音を語ってもらうようにするのは大切です。

4. 集計

アンケートやインタビューの回答を回収したらそれを集計します。

5. 分析

最初に設定した調査目的に沿って、結果の分析を行ないます。分析作業では「評価すべき点」「課題となる点」の両面を探すことができるでしょう。

6. 対策方法の検討

課題となる点を分析結果により割り出せたなら、次はそれを改善するための対策方法を検討します。

7. 報告

ES調査の結果・分析結果・それに対する対策方法を経営陣や人事部など関係する部署に報告します。

従業員にも調査結果や改善策など、関心を持つと思われる部分や必要とされる部分は報告することができるでしょう。

8. 対策の実行

分析結果とそれに対する改善策について経営陣からの承認を得られたならば、それを実行する段階に入ります。

ES調査から実行までに時間がかかり過ぎると、協力した従業員は、ES調査の重要性や意味を感じにくくなります。ES調査の実施から対策の実行までの時間はなるべく短くするのがふさわしいでしょう。

ES調査の質問項目

ES調査の効果を握るカギはなんといっても質問事項です。この部分では2つの例をあげ、どんなことを質問するのか取り上げます。

職場環境に関する質問

職場環境に関しては以下の点について質問できます。

  • 職場の人間関係は良好ですか
  • 給与・待遇面では満足していますか
  • 残業や出金日数に不満はありませんか
  • 職場の設備面に問題はありませんか
  • 福利厚生面には満足していますか
  • あなたの働く環境を5段階で評価するといくつですか

こうした質問により、従業員の職場や労働環境に関する潜在的な不満をあぶりだすことができます。離職率の低下を目的としているならこうした質問は有効でしょう。

エンゲージメント(会社への愛着心)についての質問

ES調査では従業員のエンゲージメントについても質問できます。以下のような点について質問できます。

  • 会社の経営方針に共感できますか
  • 会社の現在の業績に満足していますか
  • 会社の風土に満足していますか
  • 会社を誇りに思いますか
  • 自社への入社を家族や友人にどの程度勧めたいですか

 

ES調査サービスの利用がおすすめ

ES調査のための質問を考えたり、結果を分析する方法が分からないという場合には、ES調査サービスを利用するのがおすすめです。

ES調査サービスでは、自社のニーズを踏まえたカスタマイズ調査を提供しています。さらに、いくつかのES調査サービスでは、サービスを提供している会社が持っている他社データと自分の会社の結果を比較することもできます。それにより自社が従業員満足度でどれくらいの基準に達しているかを判断できるでしょう。

初めてES調査を実施するので不安、質問の作成から分析、課題の改善まで一貫したサービスを受けたいという場合は、ES調査サービスの利用を検討できるでしょう。

まとめ

ES調査サービスとは、従業員満足度を調査することでした。その調査結果をもとに、改善策を施行することで、従業員満足度の向上、生産性の向上、離職の防止などが可能になります。

ES調査が初めて、自社のニーズに合った質問を考えるのが難しい、分析方法が分からないという場合はES調査サービスを利用できるでしょう。

人材不足を解決するカギのひとつとなるES調査を、この機会に実施してみるのはいかがでしょうか。

画像出典元:pixabay

最新の記事

起業LOG運営のプロトスター社では一緒に働く仲間を募集しております

ページトップへ