インターンシップとは?アルバイトとの違いや行くべき理由を解説

インターンシップとは?アルバイトとの違いや行くべき理由を解説

記事更新日: 2020/04/03

執筆: 宮嵜涼志

就活が始まる前にインターンシップに参加しようと考えている方は多いのではないでしょうか?

この記事では、インターンシップに参加を考えている方向けに、「そもそもインターンシップとはなにか?」「インターンシップに参加することでどんなメリットがあるのか」を解説しています。

この記事を読んで、インターンシップを選ぶ際の参考にしてください。

インターンシップとは?アルバイトとの違い

まずはインターンシップとは何か、アルバイトとの違いについて確認しましょう。

インターンシップとは

インターンシップとは、学生が在学中に企業へ趣き、就業体験をすることです。

一日のものから、数か月のものまで、幅広い形のインターンシップがあります。

20卒学生の意識調査では、72,8%もの学生がインターンシップに参加しています。

出典元:@人事

アルバイトとの違い

インターンシップとアルバイトとの大きな違いは、仕事に求められる資質です。

アルバイトでは、決められたマニュアルに従い、言われた通りに業務を行うことが求められますが、インターンシップでは違います。

マニュアルに沿って仕事を行うだけでなく、社員と同じように、自分で考えて行動することが求められます

そして、自分で考えて行動することで、アルバイトでは身に着けることができない経験やスキルを身に着けることができます。

 

インターンシップに行くメリット

多くの学生がインターンに行くのにはそれなりの理由があります。具体的にインターンのメリットをみていきましょう。

1. 業界研究ができる

インターンシップに行き、企業の中に入って仕事を行うことで、その業界でどんな仕事をしているのかを具体的に知ることができます。

本やインターネットで調べるより、圧倒的にその業界について理解することができ、自分が就職する業界を選ぶ際の参考になります。

2. 就職活動で有利

インターンシップでは、就業体験として実際に現場に入り、社員と同等の仕事ができます。

さらに、仕事をしている社員を身近に見ることができるため、普通のアルバイトと比べて、スキルや経験を身に着けることができます。

また、インターンシップに参加するために行うESの提出や面接などをこなすことで、本番の就職活動の前に、場慣れすることができます。

加えて、大手企業などでは、本選考の際にインターンシップに参加したか否かで印象が変わる場合もありますし、インターンシップの形式によっては、その場で内定がもらえるようなものもあります。

どんなインターンでも、経験しておくことはプラスの評価に繋がります。

就職活動に不安を覚えている方は、何か一つでも参加してみることをおすすめします。

3. 自分が働いているイメージが湧く

「自分のやりたい仕事が分からない」という学生はたくさんいます。

しかしそれは、実際の仕事を知らないから、という部分が理由の大部分を占めています。

インターンシップに参加し、実際の仕事に触れることで、やりたいことが見えてきたり、自分がどのように働いていくのかをイメージすることができます

特に、サマーインターンシップや、長期インターンシップでは、社員と同じような仕事を任せてもらえるため、自分が行きたい業界を見極めることにも使えます。

就職する前に業務について理解しておくことで、就職してから、「思っていた業務と違った」などのギャップを未然に防ぐことができます。

インターンシップは「特にやりたいことがない」、「行きたい会社が決まっていない」といった人こそ参加するべきだといえます。

どれにすべき?インターンシップシップの種類

1dayインターンシップ

大手企業などが多く開催しているのが、1dayインターンシップです。

選考がない場合などもあり、手軽に参加できますが、一日で完結するプログラムになっているため、職業体験としては不十分な場合もあります。

企業説明会の延長である場合が多く、複数社の1dayインターンに参加する学生が多いです。

サマー(短期)インターンシップ

夏休みや冬休みなどの長期休みの中で、1週間~1か月の間行われるのが短期インターンシップです。

このインターンシップでは選考がある場合がほとんどで、1dayインターンシップよりも参加ハードルは高くなっています。

このインターンシップでは、参加者から数名のチームに振り分けられ、与えられた課題に取り組んでいくという形のものが多く採用されています。

具体的には、「新規の商品を考える」「新しい事業計画の立案」などがあります。

最終的にプレゼンを行い、優秀なチームには内定パスを与えるような企業もあるため、就活に直結しやすいインターンシップであるといえます。

長期インターンシップ

前述の2つと比べ、大きく形が違うのが長期インターンシップです。

このインターンシップでは、数か月~の勤務が平均的となっており、学校に行きながら、アルバイトのような形で企業で働くというインターンシップです。

実際の会社の業務にじかに触れることができるため、一番職業体験がしやすいインターンシップになっています。

業務内容は会社によってさまざまで、営業からマーケティングまで、自身のやりたい仕事を選ぶことができます。

一番のおすすめは長期インターンシップ!

編集部のおすすめは長期インターンシップです。

長期のインターンシップでは、単に社員レベルの業務ができるだけでなく、社風や、企業理念に触れられるというメリットがあります。

業務内容は、業種や職種が同じ場合、被っていることが多いですが、社風や企業理念はその会社独自のものです。

学生という身軽な身分を利用し、いくつもの長期インターンシップを経験することで、自分がどんな「仕事」に向いているかではなく、どんな「会社」に向いているかを知ることができます

それを理解して就活をすることで、就職後のギャップをなくすことができるでしょう。

気をつけて!知っておきたいインターンの失敗例

学生にとってメリットの多いインターンシップですが、注意しておくべきことももちろんあります。

ブラックな働き方を強要されてしまう

インターンシップでは、最低賃金の概念がありません。基本的にルールを守っている企業がほとんどですが、たまに低賃金で募集をかけていることがあります。

インターンシップは、お金を稼ぐことが目的ではないため、そういった条件でも問題ないと思う学生が多いですが、そういった会社は安い労働力としてインターン生を扱うことが多いです。

社員レベルの仕事を任せてもらえると思って応募したが、結局やれることは雑務などの軽作業。そのうえ賃金は低い。などといった環境もありますので、事前の下調べが肝心です。

ノルマを課せられる

営業など成果型のインターンシップでは、とにかく数を雇って手数を稼いでいる企業が存在します。

そういった企業では、飛び込み営業やテレアポを延々とやらされる上、ノルマを課せられてしまう可能性もあります。

体力的、精神的にきついシーンが多く、仕事に対するイメージが悪くなってしまう可能性があります。

そういった会社は少数派ですが、確実に存在はするので、事前に調べる、おかしいと思ったらやめる、などの対応を取りましょう。

実際にインターンを経験した人の声

文系3年生

1か月ほど前にインターンシップを始めました。

最初は社会経験や就活に有利になるかな、くらいの軽い動機でしたが、インターン先の社員の方や社長と話しているうちに自分のやりたいことが見つかり、就活のビジョンが見えるようになりました

 

社会人2年目

私は大学2年生のころから、様々な長期インターンシップに参加してきました。インターンシップでは、普通の大学生として過ごすだけでは絶対にできない経験をたくさん積むことができました。

 

インターンシップに参加してよかったと思えた点は、「自分がやりたくない仕事」が明確に分かったことです。


実際に働くにあたって、「やりたい仕事」ができることは理想ですが、「やりたい仕事」を見つけることは難しいです。

しかし「やりたくない仕事」は簡単に見つかります。

就職活動の際に、「やりたくない仕事」を避けることで、自分に向いていない職場を選んでしまうことを防げました。

「やりたいこと」を無理して探す必要はありません。

「この仕事はつらい」がわかればそれだけでインターンシップに参加した意味があります。

重く考えすぎず、気軽にインターンシップに参加してみてはいかがでしょうか。

インターンシップの探し方

学校のキャリアセンターを利用する

大学のキャリアセンターでは、1dayインターンや、短期のインターンを紹介しています。

大手や、地元の企業が多く参加しており、選考を学校側が行うため、気軽に参加できます。

しかし、インターンの枠が少なかったり、そもそも参加できる企業数が少なかったりする場合もあるので、注意が必要です。

就活媒体を利用する

マイナビやリクナビなどの就活媒体では、就活が始まる前の期間にインターンの紹介を行っています。

大きな会場での就活説明会のように、インターン説明会を行っているため、まずはそこに行ってみるとよいでしょう。

学校のキャリアセンターと比べると、インターンの枠や、募集している企業数が多いですが、全国の学生が利用しているため、競争率が高いというデメリットもあります。

長期インターンシップに特化した媒体を利用する

インターン紹介媒体には、キャリアバイト、ゼロワンインターンといった、長期インターンシップに特化した媒体が存在します。

短期のインターンや、1dayインターンでは物足りない、と考える人は、こちらの媒体を利用するのがおすすめです。

長期インターンは募集人数が少なく、狭き門とはなっていますが、様々な会社の募集を取り扱っているため、自分がしたい仕事に絞ってインターンシップを探すことができます。

 

なおインターンの探し方・選び方については以下の記事でより詳しく解説しています。

 

まとめ

最近ではインターンシップに参加する学生が増えてきています。

インターンシップを多く経験することで、就職後思っていた仕事と違っていた、というギャップを避けることができます。

しかし、大事なことは参加することではなく、参加して何を学ぶかです。

受け身の状態で参加せずに、自ら積極的に参加するようにしましょう。

画像出典元:odan

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