内定式はこれから働く会社のことをより深く理解する場であると同時に他の内定者とコミュニケーションを取る場でもあります。
特に最近はコロナ禍もあり、内定式の形態も変化しつつあるのが現状です。
この記事では現在の内定式の概要や必要なものなどを解説していきます。
内定式参加後に「内定辞退」をする場合の注意点も確認しましょう。
このページの目次
まずは内定式の目的や時期などの概要について解説します。
内定式は企業から内定をもらった人が参加する会です。
「内定」とは具体的にどのようなものなのでしょうか?
企業に就職し、実際に働くためには会社と労働者が雇用契約を結ぶなどさまざまな手続きをとらなければなりません。
手続きが完了してはじめて人はその会社の従業員として認められるのです。
「今後労働に必要な手続きを取りますよ」と企業が個人に通知するのが「内定」です。
そのため内定が出た段階では正式にその会社の従業員になったというわけではありません。
採用が公になる前の準備段階として「内定者」という立場が存在します。
所属意識を高め、これから働く企業についての理解を深めるために内定式は開催されます。
これまでその企業で働いたことがない人がいきなり仕事を始めるのは、実はとても難しいことでもあります。
社風や企業理念などを理解していないため、企業への所属意識が持てずにいるためです。
さらに内定式は内定者同士のコミュニケーションの場としての機能も兼ね備えています。
そのため単なる儀礼的なものとして内定式を済ませようとするのではなく、明確な目的意識を持って参加するようにしましょう。
開催時期は企業が自由に決められます。
企業間に「いつやらなければならない」といった規則はありません。
そのため明確な内定式の時期というものも存在しません。
周囲からの情報を頼りにするのではなく、自分が内定をもらった企業に内定後のスケジュールを確認するようにしましょう。
ただし、経団連の倫理憲章で内定解禁が10月1日と決められているため、基本的には10月1日以降に内定式は開催されます。
以下では内定式の主な流れについて解説します。
ただし、内定式の内容は企業によって大きく異なるという点を忘れないようにしましょう。
具体的な内定式の内容は自分が内定をもらった企業に確認するようにしてください。
多くの企業では内定式の冒頭に社長や役員による挨拶が行われます。
どのような人が経営のトップに立っているのかを知る機会なので、しっかりと話を聞くようにしましょう。
経営理念や社員としての心構えなどが社長・役員による挨拶では話されることが多いです。
これから入社する社員にどのような人物になり、世の中に何を提供して欲しいのかといったことを話す人もいます。
会社は複数の人の集合でなりたっています。だからこそビジョンの共有は必要不可欠です。
採用試験に合格し、内定が決まったことを示す内定証書の授与を内定式で行う企業も多いです。
社員一人一人が受け取るケースと、代表者一人が受け取るケースとがあります。
内定証書を受け取る際にはマナーを守るようにしましょう。
一礼し、両手で受け取るのが基本です。
学生時代の卒業証書授与式を参考にすると間違いを防げます。
これから同期として一緒に働く予定である他の内定者とのコミュニケーションの場が内定式で設けられることもあります。
内定者同士で自己紹介をし、これからの意気込みを語り合う場です。
内定者同士の親睦を深めるためにレクリエーションやワークアウトなどが開催されることもあります。
お互いのことを知る絶好の機会なのでできるだけ積極的に参加するようにしましょう。
企業によって内定式の開催時間は大きく異なりますが、1〜2時間で終了することが多いようです。
内定式のスケジュールについては企業に確認をとるようにしましょう。
中には研修と合わせて1泊2日など泊まり込みで内定式を開催する企業もあります。
これから入社する人間としての意気込みを見せる場でもある内定式には、事前にしっかりと準備をした上で参加するようにしましょう。
特にコロナ禍の中ではオンラインで内定式が開催されることもあります。対面型・オンライン型それぞれに準備しておくべきものがあるので注意が必要です。
現在の社員と内定者が直接対面する形式の内定式では開催時間と開催場所を事前に確認しておく必要があります。遅刻は絶対にしないようにしましょう。
忘れ物をしないように持ち物を準備して当日を迎えるようにしてください。
会社によって必要なものが異なることも多いのでしっかりと確認しておきましょう。
コロナ禍の中ではオンラインで内定式を開催する企業も増えてきました。オンライン型の内定式では事前の接続環境のチェックが重要になります。接続環境が悪いと映像が途中で止まるなどのトラブルにつながるためです。
映し出される自分の姿や背景にも気を配りましょう。背景に散らかった部屋が映し出されると印象が悪くなります。自分の顔が極端に暗い場合も人柄が伝わりにくくなります。
マイクチェックを事前に行っておくのもおすすめです。自分の声がどのように相手に伝わるのかを確認することでスムーズにコミュニケーションがとれるようになります。
新卒で入社する場合、内定式にはリクルートスーツで参加するのがおすすめです。特に指定がない場合はリクルートスーツを着ていくようにしましょう。
中には「服装自由」としている企業もあります。このような場合もスーツを着るのが無難です。「私服でご参加ください」と書かれている場合であってもファッションセンスに自信がないのであればスーツでも大丈夫です。
「スーツはご遠慮ください」となっている場合はオフィスカジュアルを心がけるようにしましょう。
他の内定者とのコミュニケーションの場である内定式では自己紹介をしなければならないことも多いです。
自己紹介では自分の名前やこれまでの簡単な経歴を伝えた上で、仕事への意気込みを語るようにしましょう。
内定式参加後であっても内定を辞退することは可能です。
しかし企業は毎年採用に多大なコストをかけており、一人の人を内定させるためには100万円がかけられているということも珍しくありません。
内定を辞退することはこれらのコストを無駄にすることにもなります。
内定をもらったからといって無理に自分に合わない企業に就職する必要はありません。
内定式の後に会社の問題に気づくこともあります。
どうしても内定式の後に内定を辞退したいという場合は、誠意を持って申し出るようにしましょう。
企業によって内定式の形態はさまざまです。
特にコロナ禍の中ではオンラインで開催されるなど内定式も多様化しています。
開催される内定式に合わせた準備を心がけるようにしましょう。
画像出典元:Pixabay
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