時期的な影響もあり、世間にも一気に普及した「オンライン商談」。
有料無料問わずWeb会議ツールを用いればオンライン商談は可能ですが、やはり有料のツールの方が質の面で優れていると言えます。
ただ、有料ツールでもその数は非常に豊富でツール選びに迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では
この2ツールについて以下の点を紹介します。
この記事の読めば両ツールの具体的な機能が分かります。この記事をツール選択の参考にしてください。
このページの目次
jinjerミーティングは、会議、商談、面接などをオンラインで簡単に行うことができるWeb会議ツールです。
まずはjinjerミーティングの機能から紹介します。
jinjerミーティングではWeb会議を始めるために、管理画面でルーム(仮想会議室)を作成し、そこに参加者を招待します。
管理画面にログインするためのIDを会社として1つ取得すれば、そのIDだけで無制限にルームを作成することが可能です。目的や参加者ごとにルームを作成し使い分けできます。
jinjerミーティングでは参加者のアプリインストールを必要としません。参加者は主催者から送られてきたルームURLをクリックすれば会議に参加できます。
数あるWeb会議システムでも、屈指の簡単さと言えます。
顧客や取引先にアプリをインストールしてもらう、というステップがないため、導入のハードルも非常に低いものとなっています。
jinjerミーティングでは、1つのルームに最大30名が同時参加可能です。
通常の1対1のような商談だけではなく、実際の商談を通じた実践教育(上司の同席、部下の同伴)にも活用できます。
時間も無制限なので、ある程度の時間を必要とする講習会や研修会などにも十分に対応できます。
画面共有機能を使えば、パソコンの画面全体を主催者と参加者が一緒に見る、パソコンで現在起動している複数のアプリからひとつを選んでそれだけを共有するといったことが可能です。
商談であれば製品やサービス情報の記されたサイトを表示する、動画を流す、操作説明をするといったことが行えます。
動画などを併用することで、より「ライブ感」のある商談も可能になります。
また、画面共有ではページ送りも同期されるので、タイムラグなく同じページを見ながら会話を続けることができるため、ラグによる中段に煩わされることなくスムーズに営業を行うことができます。
前もって管理画面で資料をアップロードすれば、その資料を別々のルームで共有できます。
共有可能な資料は、参加者が会議中・会議後にダウンロードできます。
取引先と離れていても製品やサービスの資料や料金表、見積書などを相手先に残せます。商談後も引き続き製品の購入やサービスの利用を検討するよう促す、うまくいけばそのまま商談をクローズすることも可能です。
資料を参加者と共有しているときに使えるのがホワイトボード機能です。
共有資料にペンやブラシツールで線を引いたり文字を書くことができます。資料の中の重要なポイントに線を引いたり印を付けることができます。
さらに資料の共有中には、画質を維持し資料の拡大縮小をすることも可能です。
ルーム内の通話画面、共有画面、チャット画面、音声が記録できます。
録画のシェアをワンクリックで行うことができ、商談内容のチェックも簡単に出来るため、振り返りが容易で営業活動のブラッシュアップにも力を発揮します。
営業方法の統一や共有を図ることができ、チームとしての業務効率改善にも大いに役立てることが可能です。
オフラインの営業では難しい、スクリプト(原稿・台本)を見ながら話を進める、ということも可能です。
トークスクリプトは会議主催者だけに表示することができるので、画面越しに参加者を見ながら、ときどき原稿を見て上手に話を進めることができるようになります。
営業スキルの高い人材の会話の進め方を台本に落とし込むことで、営業スキルの全体的な向上や新人教育に活かすこともできます。
jinjerミーティングでは、音声通話に加えてチャットによるコミュニケーションも可能です。
たとえば、チャットを使い口頭で伝えるのが難しいURLの送付、履歴として残しておきたい情報のやり取りができます。
チャットでのやり取りはチャットログで後から確認し、テキスト形式でダウンロード可能です。
jinjerミーティングSalesの機能として、商談相手の画面に名刺代わりのプロフィールシートを表示させることができます。
表示できる内容は、基本的な名刺に記載する情報とほぼ同じものです。
この機能を活用することで、一般的なWeb会議システムでは難しい、まるで対面のような商談を行うことも可能になります。
Zoomで一躍有名になった画像加工アプリ「SnapCamera」。
「ノーメイクでWeb会議に参加できる!」と一時話題になったツールで、ZoomやGooglemeetでの利用できることが有名ですが、jinjerミーティングでもSnapCameraを利用できます。
Web会議だからこそ、第一印象には気を配りたいところ。
環境光やカメラの位置などで容易に画面映りが悪くなるWeb会議ですが、SnapCameraを用いることで顔色や明るさを調整することも十分可能です。
料金は初期費用20万円+1ID1,500円 / 月となっています。
契約してるユーザーが入室してないと通話が出来ない仕組みとなっておりますが、通話無制限&ルーム作成無制限と、充実した内容となっています。
jinjerミーティング導入のメリット・デメリットを次に紹介します。
jinjerミーティングはオンライン商談に限らない、様々なシーンで活用できるというメリットがあります。
1つのミーティングには30人まで参加できるため、関係部署のメンバーが一同に会するような中規模の会議も開催できます。
他にも、上司の同席や部下の同伴、開発や商品企画部も出席するキックオフミーティングといった用途にも活用することが可能です。
1対1の採用面接や、従業員との面談などで利用することはもちろん、海外の拠点との打ち合わせ、複数拠点が一緒に集まる報告会、企画コンペ、研修会、社内イベント、ウェビナーなど様々なイベントにも使えます。
Web会議ツールのZoomは、参加者に参加してもらうためにアプリインストールが必須です。jinjerミーティングでは参加者にアプリインストールしてもらう手間がいりません。
次の3ステップだけで簡単に通話が開始できます。
「シンプルな機能でかんたんに」を標榜している通り、jinjerミーティングには誰とでもすぐに繋がるというメリットがあります。
残念ながらjinjerミーティングはInternetExplorer(IE)には対応していません。
IEはMicrosoftのサポートが終了するため、順次対応のアプリケーションへ以降が進んでいます。
IEをメインOSとして利用している場合はjinjerミーティングを利用できないため、Microsoft EdgeやGoogleChromeなど他OSを主催者・参加者ともに利用する必要があります。
jinjerミーティングについては以下の記事から詳細をご覧いただけます。
ベルフェイスは会議の中でもとりわけ商談に特化したツールです。
パソコンのブラウザ画面と電話による通話を組み合わせて、離れた相手との商談を可能にしています。
Web会議用の機能も搭載していますが、どちらかといえば営業に特化した機能が豊富に装備されているので、Web会議ツールよりは遠隔営業システムと呼ぶ方がふさわしいと言えます。
次に、ベルフェイスの主な機能を紹介します。
営業トークに必要な原稿を営業側にだけ表示させることができます。
接続開始直後から接続終了までを録画・録音できます。音声はパソコンのマイクで録音するので基本的には営業側のみの音声が記録されます。
商談の記録として、営業トークの振り返り、優秀な営業スタッフの記録を教育資料にする、新しい担当者への引き継ぎ資料にするといった用途で利用できます。
商談に必要な資料を管理画面からアップロードしておけば、商談のときにそれぞれの営業担当者がクリックするだけでそれを表示できます。
商品やサービスの提案資料、類似商品やサービスとの比較表、導入事例、料金表、見積書などを共有できる資料としてアップロードしておくこともできます。
jinjerミーティングと同じように、ベルフェイスでも名刺交換代わりになるプロフィールシートを表示させることができます。
ベルフェイスでは、普通の名刺に載せる情報に加えて、+αの情報(特技や趣味の写真など)を掲載することも可能です。プライベートな情報がアイスブレイクとして機能することで、商談前に弾みをつけることができます。
さらにプロフィールシートはURL発行することができるため、事前にプロフィールシートを確認してもらい人となりを知ってもらうこともできます。
営業は見た目の印象も大切ですが、ベルフェイスではビューティーモードで美肌や痩身効果を演出できます。
カメラの明るさも自由に調整可能です。
(※jinjerミーティングでもsnap cameraを連携することで同様の機能を利用することができます。)
特許取得の独自技術により、お互いの画面の操作が完全にシンクロします。紙の資料のような感覚で画面上の資料を共有できます。
上記のようなことが可能です。
ツール活用のデモンストレーション、操作方法の説明などをするときに便利な機能です。
商談中にメモを入力できます。営業側・お客様側からの同時編集が可能です。
議事録作成、口頭では伝わりくいURLや正確に伝える必要のあるメールアドレスや電話番号を教えるときに利用できます。
ベルフェイスでは1対1の電話とネットを用いた商談に加えて、複数名で利用可能なWeb商談機能があります。これを使えば複数の拠点を同時につないで会議や商談をすることも可能です。
Web商談機能は主催者側、参加者側両方がパソコン、パソコンのマイクとスピーカーを使って利用します。
対応ブラウザはGoogle Chromeのみとなっており、接続時間は120分、参加人数は主催者を含めて5人です。
Web商談機能では、名刺プロフィール機能、共有メモ機能、ファイル送受信機能、資料共有機能、画面共有機能、録画・録音機能などが利用可能です。
ベルフェイスを利用する際は、初期費用と月額費用9,000円(1人あたり)が発生します。
詳しい料金プランはお問い合わせが必要です。
jinjerミーティングと同じように顧客と開始する方法はとても簡単です。
通話の開始は以下の5ステップで完了します。
電話とパソコンもしくはスマホがあれば、最短5秒でお客様とつながります。
接続方法からわかるように、お客様側にアプリインストールをしてもらう必要はありません。相手の電話番号さえあればいいので、メールアドレスを聞かなくても商談を始めることができます。
Web会議ではネット回線が不安定なときに映像と音声が途切れることがあります。
ベルフェイスは音声が電話なので、ネット環境の不具合により画面がフリーズしたとしても会話を続行することができます。
ネット環境が不安定になってしまった場合でも会議や商談を中断せずに続けられるというものベルフェイスのメリットです。
これはjinjerミーティングとベルフェイスどちらにもあてはまるメリットですが、録画・録音機能、トークスクリプト機能、資料共有機能などを効果的に活用すれば、営業スタッフ全員のスキルアップができます。
新しい営業スタッフも、練られた資料やトークスクリプトがあれば自信をもって話ができます。トーク力を伸ばすために優秀な営業スタッフの商談記録を見て参考にすることも可能です。
ベルフェイスでは複数名での会議や商談に利用できる「Web商談機能」があります。
しかし参加人数が最大5名なので、少人数でのチーム会議や打ち合わせには使えますが、6人以上の参加者がいる会議や研修会、ウェビナーでは対応できません。
あくまで、少人数向けの営業専用ツールとして導入する必要があります。
ベルフェイスについては以下の記事から詳細をご覧いただけます。
jinjerミーティングとベルフェイスを操作性、機能面、料金面で比較しました。
ミーティング開始後のUIについては、両ツールともアイコン表記がわかりやすく、日本語での注釈も整っているため迷わず使用することが可能です。
使い方がわからない場合や何かしらのトラブルに見舞われた場合でも、カスタマーサポートが充実しているため、安心して利用できます。
そこで、本章ではミーティングの開始手順の簡便さについて比較していきます。
jinjerミーティングとベルフェイス、両ツールとも非常に簡単な手順で通話を開始することが可能です。
ただ、手順を見比べていただくとわかるように、検索する手間がなく、送られてきたURLをクリックするだけで通話を開始できるjinjerミーティングのほうがより簡便に使えるでしょう。
機能面では両方とも同じレベルの機能を備えており、通常のWeb会議や商談であれば、両ツールとも十分な機能が整えられています。
ベルフェイスでは音声は電話を利用しているため、通信の安定性が担保されています。その点、非常に営業向きのシステムと言えます。
ベルフェイスはその他にも営業向けの機能が非常に充実していますが、ミーティングに参加できる人数が非常に少ないというデメリットがあります。
営業・商談が常に1対1の少数編成であればいいのですが、人数が大きくなる可能性も当然有り得ます。
他にも、1つのツールで様々なことをしたい、オンライン商談だけではなくマーケティングや採用用途にもWen会議システムを応用したい場面が出てくることも有り得ます。
オンライン商談をメイン用途に、他にも様々なことをする可能性が考えられる場合はjinjerミーティングのほうがより多くの場面で活用できると言えます。
jinjerミーティングとベルフェイスの最も大きな違いは費用面です。
それぞれの費用は上記のようになっており、ランニングコストの面でjinjerミーティングは安価なことがわかります。
オンライン商談に尖ったツールを導入する必要がある、ということでなければオンライン商談に利用できる機能も網羅的に提供されていて、なおかつ料金も安価なjinjerミーティングがおすすめです。
Web会議ツールのjinjerミーティングとベルフェイスの機能、使い方、導入のメリット・デメリットを紹介しました。
コストを押さえつつ、商談に加えて様々なシーンでも利用を想定するならjinjerミーティングがおすすめ、ベルフェイスは通信の安定性を重視したい、1対1のオンライン商談に特化させたいという企業向けという結果になりました。
Web会議ツールの導入は、リモートワークの推進、移動に必要な交通費や時間の節約などにもつながります。
Web会議ツール導入にはたくさんのメリットがあります。この機会に導入を積極的に考えてみてください。
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