コングロマリットとは?意味や企業の事例、メリット・デメリットを解説!

コングロマリットとは?意味や企業の事例、メリット・デメリットを解説!

記事更新日: 2020/01/31

執筆: 編集部

会社経営をしていくなかで「コングロマリット」という言葉を聞いたことがある人もいるかもしれません。

「コングロマリット」とは大辞泉では、「相互に関連のない異業種部門の企業を次々と買収・合併し、多角的経営を営む巨大企業。複合企業。」と説明されています。

 この記事ではコングロマリットとはどんなものなのかを具体的に説明した上で、メリット・デメリットなどを解説していきます。

コングロマリットとは?

まずはコングロマリットとはどのようなものかを説明していきます。

「複合企業」や「グループ会社」とも言われる

コングロマリットとは「複合企業」や「グループ会社」とも呼ばれます。

ニュースなどでこれらの言葉が使われることもあるため、聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?

コングロマリットでは互いに関係のない業種同士で結びつくことを指します。

買収などを通して全く異なる業種に参入することを、コングロマリットと呼ぶのです。

かつての財閥に似たものがある

日本には戦前「財閥」と呼ばれるものがありました。一つの家系が経営する企業が、さまざまな異業種の事業を展開する経営方法です。戦後GHQによる財閥解体によって、日本には財閥はなくなりました。

しかしコングロマリットは財閥と似たところがあります。

コングロマリットは一族経営ではありませんが、複数のジャンルの事業を一つの会社が手がけている点で財閥と似たところがあります。

戦後しばらくの間、一つの企業を親会社として子会社孫会社と連なることを「コンツェルン」と呼び、禁止されていましたが、1997年の法改正で解禁されました。

コングロマリットのメリット

以下ではコングロマリットのメリットについて説明します。

相乗効果が狙える

異業種の企業が複数組み合わさることによって、互いに相乗効果(シナジー効果)が狙えます。

互いにいい影響を及ぼし合い、新しい価値が生み出されるようになるのです。

コングロマリットによって企業の市場規模を大きくする効果も狙えます。

経営上のリスクヘッジになる

企業を経営する上で、一つの事業に依存しすぎるのは危険です。市場環境の変動などによって事業の業績が悪化した場合、会社はダメージを受けます。

コングロマリットによって複数の事業を展開することによって、一つの事業に依存することを防ぎ、リスクを防げるのです。

素早い意思決定が可能になる

コングロマリットではそれぞれの企業が独立しています。そのため、迅速な意思決定が可能になります。

経営環境の変化に柔軟に対応できるだけでなく、機会損失を防ぐ効果もあるのです。素早い事業再編も可能になります。

コングロマリットのデメリット

次にコングロマリットのデメリットについて解説していきます。

市場価値が下がるリスクもある

複数の企業が組み合わさることによって、相乗効果を狙い、互いの企業価値を高めることを目的とするコングロマリットですが、うまくいかないこともあります。

当初の計画通りに相乗効果が得られなかった場合、企業価値は下がり、業績も悪化してしまいます。

狙い通りの相乗効果が得られなかった企業も少なくありません。

企業内のコミュニケーションが困難になる

複数の異なる業種が組み合わさることで、企業内のコミュニケーションが円滑に進まなくなることもコングロマリットのデメリットです。

業種が異なると、社員の価値観も異なることがあります。異業種間のコミュニケーションが困難になり、意思決定が進まないなどのトラブルが起こるリスクもコングロマリットにはあるのです。

時価総額の低下

複数の異業種が組み合わさることによって、投資家からの評価を受けにくくなるリスクも、コングロマリットにはあります。

コングロマリットを形成した後、投資家からの支持が得られず業績が悪化してしまう企業も多いです。

コングロマリットの企業事例(日本・世界)

コングロマリットは1960年からアメリカで盛んに行われるようになりました。日本でも数々の事例があります。

以下ではコングロマリットの企業事例を紹介します。

楽天株式会社

日本ではインターネット関係の企業がコングロマリットを行うことが多いです。その中でも楽天株式会社は日本でのコングロマリットの事例としてあげられます。

インターネット通販プラットフォーム「楽天市場」を中心として、金融業やデータマーケティング、球団運営などを行なっています。

LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)

ルイヴィトンの名前で知られるファッションブランドを展開するフランスのLVMHもコングロマリットの事例としてあげられます。

LVMHは1987年にルイヴィトンとモエ・ヘネシーが合併したことによって誕生しました。

以降、それぞれのブランド価値を高めながらさまざまな世界のブランドを買収し、成長しています。

コングロマリットの行く末(今後)

複数の異業種の企業が組み合わさるコングロマリットは今後どのようになるのでしょうか?

コングロマリットはさまざまな観点から現在注目を集めています。

日本は今後コングロマリットを盛んに行なっていく

現在世界中でグローバル化の流れが強まっています。

日本もこの流れに乗り遅れないためにも、今後コングロマリットが企業間で盛んに行われていくことが予想されます。

複数の企業が組み合わさることによって、リスクを分散しながらグローバル化を測るのです。

思うような効果が得られない恐れもある

しかしコングロマリットにはデメリットも多く、異業種と組み合わさってもうまくいかないことも珍しくありません。

日本でコングロマリットが盛んに行われるようになっても、かえって逆効果になってしまい、業績が低迷してしまう企業も少なくないことが予想されます。

M&Aアドバイザーなどの仕事が増える

コングロマリットではM&Aをどのように行なっていくかも重要になってきます。

そのため、今後はM&Aアドバイザーなど、適切なコングロマリットをサポートできる仕事をしている人が力を持つようになるでしょう。

まとめ

コングロマリットとは複数の異業種を展開する企業が組み合わさることを指します。

同業種ではなく、異業種が組み合わさることによって、今までにない全く新しい価値を世の中に提供できるようになる可能性があります

一方でコングロマリットにはデメリットも数多く存在します。今後日本でもコングロマリットが盛んに行われるようになりますが、企業によって結果に差が出てくるでしょう。

画像出典元:Pixabay

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