好感度UPな新入社員のシーン別挨拶例文集!

好感度UPな新入社員のシーン別挨拶例文集!

記事更新日: 2022/03/28

執筆: 太田繙

新卒・中途問わず、新入社員は挨拶する場面が多くあります。

新しい環境で緊張しているなか、どのような自己紹介をすれば先輩社員から好感を持ってもらえるのでしょうか。

 今回は新卒・中途別、「新入社員の挨拶例文」や「ネタ集」に加え、第一印象を良くするための注意事項や事前&当日のチェックリストを紹介します。

新入社員挨拶で相手に伝わること

新入社員の挨拶を通して職場の先輩が知りたいことは、新入社員の名前と「一緒に働く人がどんな人なのか」ということです。

新入社員の挨拶では、自分らしい挨拶をしたいものですが、自分らしい挨拶といっても何を話せばいいかわからないこともあります。

緊張などで、思ったように伝わらないことだってありますよね。

どのようにしたら自分らしさが伝わるのでしょうか。

明るい挨拶で先輩と打ち解けよう

新入社員の挨拶は、職場に配属された初日に朝礼などで多く行われます。

顔をしっかりと上げ、明瞭な声で挨拶すれば、明るい印象を与えられます。

できるだけハキハキと挨拶することで、先輩から話しかけられる可能性も高まり、結果的に業務も行いやすくなるでしょう。

人前での挨拶に緊張してしまう人は、後述する「挨拶で好印象を与えるポイント」を参考にしてくださいね。

向上心や前向きな気持ちを伝える

新入社員の挨拶では、やる気を伝えることも大切です。

「この職場でどのように頑張っていきたいのか」を、謙虚さを持って伝えるようにしましょう。

前向きな姿勢に、先輩や上司も好印象を持ってくれるはずです。

転職なら業務経験を具体的に

転職の場合は特に、挨拶で「どのような業務経験があるのか」を伝えることが大切です。

経験があると思われて、業務を丸投げされては困惑しますし、会社と新入社員双方にメリットがありません。

以下のように、どのような姿勢で業務に臨みたいのかを挨拶で伝えるようにしましょう。

  • 同じ業界でしたが、〜は初めてです。
  • 〜の経験はあるのですが、社内ルールに沿った業務の仕方を学びたいです。

 

新入社員挨拶で伝えたい基本情報

自己紹介は30秒~1分程度を目安に、簡潔に行うことが大切です。

短い時間でもぜひ伝えたいことは、「氏名」と「指導をお願いする」の2点です。

これだけでは素っ気なく感じられてしまいますので、趣味や意気込みなども伝えます。 

新入社員の挨拶は、以下の流れをベースに行うとよいでしょう。

1.  氏名(フルネーム)

2.  経歴(中途は職歴/新卒は大学での専攻など)

3.  掴み(趣味・特技など)

4.  意気込み

5.  締めの一言(指導を依頼するための挨拶)


「掴み」は、休憩時間に話しかけてもらえるよう、親近感を持てる内容や興味を持たれやすい内容にするとよいでしょう。

経歴や意気込みを話すことで掴みとなる場合は、それで十分です。

聞き手が理解しやすく、興味を持ってもらえるような内容と長さが大切です。

挨拶例文集<新卒編>

上記の1~5の流れをベースにした挨拶例文を紹介します。

ご自身の経験を当てはめ、自己紹介文の参考にしてください。

例文1

【氏名】
新入社員の○○○○です。大学では□□を専攻しており、当社の△△事業に興味を持ち、この会社を志望いたしました。

【経歴】
地域社会に貢献できる△△事業部で働くことができて大変光栄です。

【掴み】
飲食店開拓が趣味なので、会社周辺でおすすめのランチがあればぜひ教えてください。

【意気込み/締め】
一日でも早く仕事を覚えられるよう努めますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。


掴みで「ランチに誘ってほしい」と伝えることで、先輩社員が声をかけやすい状況を作り出すことができます。

 例文2

【氏名】
本日より△△部でお世話になります。○○○○と申します。

【経歴】
大学院では□□について研究をしていました。

□□を用いた製品開発のパイオニアである会社で働くことができ、大変光栄に思います。

【意気込み】
新卒のため、みなさんにご迷惑をおかけしてしまうこともあるかと思いますが、会社に貢献できる人材へ成長できるよう励んでまいります。

【締め】
ご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。


大学院での研究や、研究での失敗を乗り越えた経験など、具体的なエピソードも入れると興味を持ってもらえます

経歴で成功体験を伝える場合は、自慢話にならないよう注意が必要です。

締めの挨拶で「イチから学んでいきたい」という謙虚な姿勢を見せるようにしましょう。

例文3

【氏名】
この度□□部に配属されました○○○○と申します。

【経歴】
学生時代はスポーツに打ち込んでおり、◇◇を10年続けてきました。

【掴み】
私は△△県出身で、電車が1日2本しか走らない田舎に住んでいたので、初めての上京、初めての一人暮らしと、初めてのことばかりです。

これから公私ともにたくさんのことを学んでいきたいと思っております。

【意気込み/締め】
至らない点もあるかと思いますが、1日でも早く仕事に慣れるよう頑張りますので、ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。


会社によっては、社員研修として複数の部署を数ヵ月単位で異動することもあります。

その場合は「これまで○○部、○○部、○○部を経験してきました」と、前の部署についても伝えましょう

前の部署と新しい部署の先輩同士が知り合いだったということもよくあり、声をかけてもらえるきっかけになります。

挨拶例文集<中途編>

 中途の場合は、職種の経験があるのか、未経験なのかを伝えることが大切です。

経験者は、どのような業務を何年経験したのか具体的に伝えるようにしましょう。

例文1

【氏名】
本日よりお世話になります。

○○○○です。

【経験/意気込み】
前職はアパレル販売員として5年間働いていました。

人事は初めてですが、接客経験で培ったコミュニケーション能力を生かせればと思っております。

【掴み】
趣味は□□で、最近は◇◇も始めました。

同じ趣味の方がいらっしゃいましたら、お話できましたら嬉しいです。

【締め】
一日でも早く仕事を覚え、お役に立てるよう努力いたしますので、ご指導のほどよろしくお願いいたします。


未経験の職種の場合、不安から必要以上にへりくだった挨拶をしてしまう人もいます。

意気込みに力を入れて挨拶することで、前向きな姿勢もアピールしましょう。

例文2

【氏名】
本日入社いたしました○○○○と申します。

【経歴】
前職は、□□株式会社にて営業を8年担当していました。

これまでは無形商材を扱っていたため、有形商材を扱うのは初めてです。

【掴み】
△△県出身で、趣味はお酒を飲むことです。

学生時代は◇◇部に所属していたため、スポーツ観戦にもよく行きます。

【意気込み/締め】
早く仕事に慣れ、活躍できるよう頑張りますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。


これまでどのような業務を経験し、何が初めてなのかを簡潔に伝えることが大切です。

 例文3

【氏名】
本日よりこちらの△△部でお世話になります。

○○○○と申します。

【経歴】
大学卒業後、□□出版社にて10年間書籍編集に従事してきました。

主な担当書籍は『△△』や『◇◇』です。

【掴み】
趣味は〇〇で、休日はよく◆◆をしています。

嗜まれる方がいらっしゃいましたらお話できましたら嬉しいです。

【意気込み/締め】
幅広いジャンルの書籍を手掛けられる当社で働けることを光栄に思います。

一日でも早く業務に慣れ、会社に貢献できるよう頑張ります。

どうぞよろしくお願いいたします。

趣味の話を入れることで、打ちとけるきっかけを作ることができます。

新入社員挨拶の一言ネタ

「掴み」となるネタは、趣味や特技、出身地以外にも、ご自身の人となりを伝えられる情報を盛り込むと良いでしょう。

新社会人編

  • 出身校(先輩を多く輩出している学校や、地方の企業では特に)
  • 学生時代に所属していた部活やアルバイト
  • 新社会人としての抱負

私は□□高校出身で、甲子園を目指し部活に励んでいました。

残念ながら甲子園には出られませんでしたが、当社には部活制度もあると聞いたので楽しみです。

 

中途採用編

経歴に加え、以下のことを添えて伝えるとより良いでしょう。

  • これまでの経歴をもとに、どんな風に活躍したいか
  • 業務上の得意分野


苦手意識がある業務についてはあえて触れる必要はありません。

あくまで強みを伝えることを意識しましょう。

前職では、新規プロジェクトの立ち上げを経験しました。

大変なことも多かったですが、やり切ることにかけては自信があります。

 

プラスアルファで伝えたいこと!

  • 趣味以外に最近ハマっていることや興味のあること
  • 休日の過ごし方
  • 子どもの成長など


あまり趣味がない人は、少し興味があることや今後挑戦しようと思っていることを盛り込むと、会話のきっかけになります。

例1

今年はゴルフに挑戦しようと思っています。

例2

転職を機に引っ越しを考えています。


子育て中の人は「最近子どもが幼稚園に通い始め、成長を感じています」など、挨拶で簡単に触れてもいいでしょう。

自己紹介で話すべきではないこと

会社というビジネスの場においては、発言すべきでないこともあります。

特に、初めて会う人に対しての自己紹介では、不用意な一言で悪い印象を与えることもあるため注意が必要です。

ネタのつもりであっても、ウィークポイントや失敗談ばかりではネガティブな印象を与えてしまうこともあります。

体験談を話す際は、自慢話に聞こえない程度の成功体験を話すとよいでしょう。

反応に困るような内容は避ける

自虐ネタなど、反応に困るネガティブな内容は避け、前向きな話をするようにしましょう。

また、ハラスメントに抵触する発言もNGです。

仮に、自分自身は笑って話せる内容でも、聞いている人が苦笑いしたり、不快な思いをする可能性がある話題は避けましょう。

NG例

例1)

昔から猫背で眼鏡をかけていたため、あだ名はずっと眼鏡ザルでした。

今はコンタクトにしたのでもう猿ではないのですが……(笑)。

例2)

この会社は美男美女が多いですね。

今年は婚活に力を入れようと思っています。

例3)

前職では、ストレスで10kg太りました。


体調面などについて、先輩社員に配慮をお願いすることもあるでしょう。

その場合は、人事部や担当部署の上長へ、周知方法を事前に相談することをおすすめします。

働く意欲が感じられない内容

働き方について、積極性が感じられない内容もNGです。

学生のノリでの冗談や、社会人としての責任が感じられない内容も控えましょう。

 NG例

例1)

将来は起業することが目標です。

当社では起業するためのスキルを身に着けたいと思います。

(※社内起業などを推奨してる企業ならOK)

例2)

家が遠いため、通勤に時間がかかります。

早起きが苦手ですが頑張ります。

例3)

希望の部署ではなかったので残念です。

例4)

これまで縦割りの業務を行ってきたため、職域を超えた業務は苦手です。

 

政治的、宗教的なこと

周囲が反応に困るため、政治的、宗教的な話を盛り込むのも避けましょう

ビジネスの場で宗教の勧誘をするのはご法度です。

さらに、事件や事故、芸能ニュース、センシティブな内容も避けるのが無難といえます。

NG例

例1)

私は○○教を信仰しています。

ぜひ、次の休みに一緒にセミナーへ行きませんか?

例2)

昨日、◇◇という政策が実施されると発表されました。

私はこの政策には反対で、□□と考えています。

例3)

最近、△△の事件が多発していますね。

私はこの件に関しては◆◆という考えを持っており……。

 

最初の挨拶で好印象を与えるには

メラビアンの法則によると、人の第一印象は3~5秒で決まるといわれています。

好印象を与えるには、姿勢・表情・話し方を意識することが大切です。

1.  背筋を伸ばしてまっすぐ立ち、肩の力を抜く。

2.  手は身体の横に置くか、右手を下、左手を上にして下腹部に置く。

3.  先輩社員一人ひとりに目線を配る。

4.  挨拶を終えてから、お辞儀をする。

 

話すときは無意識に手や体を動かさない

話しながら手や体を動かすと、落ち着きがない印象を与えてしまうので注意が必要です。

特に緊張すると、無意識に髪を触ったり、身体をくねくね動かしたりする人もいます。

手や体を動かす癖がある人は、体の前で手を重ねることで無駄な動きを防止できるでしょう。

 目線はそらしすぎないようにする

先輩社員一人ひとりを見ることで、「伝えたい」「コミュニケーションを取りたい」という意思を伝えることができます。

緊張すると目線が下がったり、目が泳いだりしがちですが、1人ひとりとアイコンタクトを取ることを心がけましょう。

どうしても緊張して目を直視できない時は、相手の額や鼻、ネクタイを見ることをおすすめします。

聞き手との距離が1m前後の場合は額や鼻、2~3m以上と遠い場合はネクタイ付近を見るようにしましょう。

緊張してもはっきりと話す

相手が十分に聞き取れる大きさで、一言ひとことはっきり発音することを心がけましょう。

緊張すると早口になり、表情筋もこわばりますので、「ゆっくり・はっきり・笑顔」を意識します。

うっかりフランクな言葉遣いにならないよう、礼儀正しさも意識するよう留意しましょう。

身だしなみを確認!清潔感を大切に

好印象を与えるには、立ち居振る舞いや言葉遣い、話の内容に加え、身だしなみも重要です。

以下の項目は、出社前日までにチェックしておきましょう。

出社前日までのチェックリスト
  • シャツにしわがないか(アイロンをかける)
  • スーツやシャツのボタンが取れていないか
  • ジャケットの袖口や、パンツの裾、靴下にほつれはないか
  • 靴は汚れていないか


さらに、当日は以下の事項をチェックしましょう。 

当日のチェックリスト
  • ジャケットやシャツのボタンをとめているか
  • ネクタイをきちんと締めているか
  • メイクや服装、髪型に清潔感が感じられるか


身だしなみは「相手が清潔感を感じられるかどうか」を大切に確認します。

特に、営業や販売、人事、総務など外部企業や顧客と接する業務では清潔感が大切です。

「オフィスカジュアルOK」や「私服OK」の職場でも、初日はスーツで出社することをおすすめします。

同じ部署の先輩社員の服装を参考にし、次の日から装いを合わせていくとよいでしょう。

まとめ

入社初日の挨拶だからといって「絶対に好印象を与えなければ!」と気負いすぎる必要はありません。

先輩社員も新入社員が緊張していることは理解しているため、落ち着いて挨拶しましょう。

前もって鏡の前で練習したり、録音して聞きやすさを確認したりと、事前に準備をすることで気持ちにも余裕が生まれます

挨拶をする前に深呼吸をし、「今日からよろしくお願いします」の気持ちを伝えられるよう、リラックスして臨みましょう。

画像出典元:Pexels

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